峠を越える交通 その2
今から30年以上も昔ですが、私はオートバイが好きで、休みの度に愛車に乗っていろいろなところを走っていました。 ある初夏の日、長野県の川上村から埼玉県の秩父三峰口に抜ける峠道を走っていた時のことです。 小海線の信濃川上から…
今から30年以上も昔ですが、私はオートバイが好きで、休みの度に愛車に乗っていろいろなところを走っていました。 ある初夏の日、長野県の川上村から埼玉県の秩父三峰口に抜ける峠道を走っていた時のことです。 小海線の信濃川上から…
JR九州で「いさぶろう・しんぺい」という観光列車が肥薩線の峠越え区間をうまく商品化しているお話をしましたが、昔から、峠は交通の難所でした。 前回お話しした肥薩線の人吉―吉松間は、日本の鉄道を代表する峠越え区間で、わずか3…
房総半島など、東京から近い観光地は、日帰り観光地として人気があります。 でも、日帰り観光地では、その宿命として、お客様の出足が天候に左右されやすいという特徴があります。 日帰りですから、朝目が覚めて天気が悪ければ、出かけ…
今日から9月。 あっという間に夏休みが終わってしまいましたが、皆さまいかがお過ごしでいらっしゃいますか? そろそろ夏の疲れが出てくる頃ですから、皆さまどうぞお体をご自愛ください。 さて、前回は、航空会社では乗客、旅客のこ…
お客様として外側から、そして働く人間として内側から鉄道会社と航空会社を比べることができる日本でも数少ない人間。 それが、いすみ鉄道社長である私。 だから、私にとって当たり前のことでも、ふつうの人から見たら、とんでもなく特…
鉄道というのは、本来は、目的地へ行くための輸送手段であるはずです。 でも、建設されてから年月が経って、世の中が大きく変わりましたので、本来の目的は終了したところが多いですよね。 だから、バスや自動車になって、ローカル線は…
子どもの頃、私が住んでいた板橋の商店街に古いパーマ屋さんがありました。 パーマ屋(ヘアサロン、美容院ではなく、昭和はパーマ屋)さんといえば、当時でもしゃれた店づくりと最新のカット技術で女性の心をつかむのが商売のやり方でし…
東京生まれで、東京育ちの私にとって、ローカル線はあこがれの存在でした。 中学生の時、ローカル線と言えば、どこでも蒸気機関車が走っていました。 会津線、只見線、日中線(喜多方―熱塩)、小海線など、行ってみたい路線でしたが、…
私は、地元の人に「乗って残そう運動」はやめましょうと言いましたが、テレビやラジオ、雑誌などでインタビューされるたびに、「乗りに来なくてもいいです。」と同じような話をさせていただいています。 これは、私が就任した時のビジネ…
赤字ローカル線という言葉が使われ始めたのは昭和40年代前半。国鉄諮問委員会というところが、使命を終えた鉄道路線という名目で、全国で83の路線をピックアップし、自動車輸送など、他の代替輸送機関に切り替えるべきだとしたことが…
いすみ鉄道の沿線は自然が豊かで、風景がきれい。 といっても、富士山が見えるわけではありませんが、私たちがともすれば忘れがちな日本の原風景が、いすみ鉄道の沿線には、今でもふつうにあります。 温暖な気候で、作物もよくでき、人…
どうして、いすみ鉄道はムーミン列車なのですか? いろいろなところで、よく質問されます。 答えは私の本 いすみ鉄道公募社長 危機を乗り越える夢と戦略 の56ページからに書いてありますが、そのために本を買えというのもいやらし…
「航空会社と鉄道会社の大きな違いって何ですか?」 先日、ある会議の席上で、国土交通省の若い職員の方から、このように質問された。 会議の合間のわずかの時間を見つけて、私にこのように話しかけてこられるのだから、勉強家に違いな…
日本の会社では、幹部候補生と呼ばれるグループに属する人たちがいて、大して仕事ができなくても次々と出世していくという話を聞いたことがあります。 そういう幹部候補生じゃない人たちが日本の会社で出世するために求められるのは、仕…
前回は「外部顧客と内部顧客」についてお話しさせていただきました。 私は外国の会社に長く勤めていましたので、日本の会社で育った皆様には、私の考えには違和感がある方もいらっしゃると思いますが、私が勤めていた航空会社でマネージ…
私は日本の会社をよく知らないので、日本企業が従業員に対してどのような教育を行っているかということはわかりませんが、欧米の企業ではマネージメント(管理職)への教育で必ずといって良いほど教えられるのが、この「外部顧客と内部顧…
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