韓国の大統領 その2

1988年のソウルオリンピック当時、私は大韓航空の社員でした。
覚えている方もいらっしゃると思いますが、ソウルオリンピックでは歴史に残る失態がいくつか発生しました。
私が記憶しているのはボクシングで、審判を買収して明らかに負けている韓国選手を「勝ち」にしたり、韓国選手が負けた時に、その判定を不服として、審判に殴り掛かって暴行を加えたりする事件が発生しました。
オリンピックゲームですよ。
試合で八百長があったり、気に食わなければ審判に暴行を加えるなどということはあってはならないことですが、それがオリンピックを主催しているその国の選手の試合で堂々と行われ、全世界にテレビ中継されたのです。
その翌日には、身の危険を感じたのでしょうか。サマランチ会長が韓国を出国し、帰国してしまいました。
私は会社の中で当時の上司が「韓国は恥ずかしい。」と異口同音に話していたことを思い出します。
今から20年以上前のことですが、大韓航空の幹部として派遣されてきていた韓国人たちは、世界に通じる常識を持った人たちでしたから、「韓国は恥ずかしい国です。」という気持ちがよくわかりました。
その後、何度かのオリンピックや世界大会が行われましたが、乱闘や暴行まで行かなくても、似たようなことがあったのではないでしょうか。
だから、そういうことを知っている私から見たら、今回のロンドンオリンピックでの韓国サッカー選手の行動も、「ああ、相変わらずそのレベルですね。」というだけの話であって、だからといって竹島云々を取り上げるべきではないのです。
人の持っているものが欲しいとなったら「それは私のものだ!」という常識は日本にはありませんが、韓国や中国には人が持っているものが欲しい時には「それは私のものだ!」と声を大にしていう文化があるということなのです。
そしてそれは、自国の政治がうまくいかなくなった時に、為政者たちが必ず持ち出す常套手段であるのですから、こちらとしてもいちいちマジに受け止めないで、適当に流しておけば良いだけの話です。
「あなた方は日本の領土である竹島を、それほどまでに自国の領土だとおっしゃるということは、朝鮮半島そのものが日本の領土であるということを言っていることになりませんか。」
日本の政治家も、このぐらいのことを一発カマスぐらいでないと、相手によっては謙遜の文化だけでは通じないということなのです。
(つづく)