昨日は新幹線、今日は空港

昨日は新幹線の駅名について個人的見解を申し上げました。

今日は空港の名前について。
(あくまでも個人的見解ですから、違うと思われる方はスルーしてください。)

このところコロナで静かにはなっていますが、中国、台湾などからの国際線が地方空港にも入って来ています。

北海道の場合は、新千歳空港に一極集中していて、道内各地の空港に分散できないものかということが悩みの種のようですね。

なぜ中国人が(漢字文化圏の人が)千歳に行きたいのか。

それはもう読んで字のごとし。
千歳は縁起が良い地名だからです。

だから函館とか旭川よりも千歳に行きたい。

日本にやってくる外国人観光客はお客様ですから、「縁起が良い名前の所に行きたい」というのは顧客心理ですよね。

ところが、日本人はこれが理解できない。
ていうか気が付かない。

40年前には幸福駅って名前の駅があって、みんながこぞって訪れたことなど忘れてしまったのでしょうか。

だからタンチョウ空港とか、まん中空港とか言ってるのだと思いますが、それじゃ行こうとは思わない。
そして、相変わらず千歳一極集中に悩んでいるわけで、私としては、だったら千歳釧路空港とか、千歳旭川空港、千歳帯広空港ってつけてしまえばよいと思うのですが、地元の人たちは絶対にそういうことはしないでしょうね。

なぜならプライドがあるからでしょう。
俺のところは違うんだ! って。

たぶんね。

新幹線の駅名もそんな感じで、自分たちが納得することを最優先に考えたものだからそうなっているわけで、お客様へのわかりやすさとか、行ってみたいと思ってもらえるかどうかということは二の次、三の次。
というのが今までの日本だったと思います。

富山空港だったら行きたいけど、新潟空港じゃあ、行く気がしない。
だって「富山」ですよ。
そりゃあ、縁起が良いじゃないですか。

そこで提案。

新潟は佐渡金山で売り出そうとしているのですから、黄金空港と名前を変えたらよいのではないでしょうか。

日本海黄金空港

カッコよくないですか?

とまあ、こんなことを言っても絶対に誰も共感しないどころか、お前は何を言ってるんだと批判の対象になるでしょう。

なぜなら、そういう考え方でやって来て今があるからです。

今を変えようと思うのであれば、今までの考え方を変えなければいけないと私は思います。
そして、日本はそこが問われているのです。

皆さん、ご存じないかもしれませんが、今では東南アジアの中でも日本人の給料は決して高くはありません。お隣の韓国にも抜かされているんですよ。

私たちの世代の人間は東南アジアや韓国を下に見ている人が多いですが、今はそんなことはないのです。

昔は、タイのバンコクへ行けば100円もあればお腹がいっぱいになると言われていましたが、今、彼らから見ると、日本は3ドルもあれば満腹になる国なんです。

で、それでいいんですか? って話です。

それでいいならそれでいいと思いますが、私はそれでいいとは思いません。

でも、日本人は変わることができない人種。
何かに強制的に変えられなければ、変わらないのです。

今年、鉄道150周年と言われていますが、ということは鉄道ができたのが明治5年ですから明治維新から数えると155年ですね。
第2次世界大戦が終わってから77年です。

おもしろいと思いませんか?

日本は明治維新で大きく変わった。
そして終戦で大きく変わった。

明治維新の78年後に終戦があって、その77年後が今なんですから。
そしてコロナやウクライナ戦争で世の中が大きな変革期を迎えている。

今年の年末から来年にかけて、今までの常識が大きく変化させられる時を迎えるような気が私はしています。

そういう時に、自分たちの都合ばかり言っているようではダメなんですよ。

じゃあ、どうしますか?

明らかに変化を感じられるようなことをしなければならないのではないかと私は思います。

ということで、本日の毎日新聞朝刊に大きく掲載していただきました。

オピニオンというコーナー。
朝、早速千葉の友人から「出てるよ」と連絡をいただきましたが、全国版でしょうか。

「ローカル線の役割は終わった」
などという刺激的な書き出しになっていますが、「建設当初の役割は終わった」ということです。

つまり、鉄道が150年前から全国各地につくられた目的は人の輸送、物の輸送。
そういう建設当初の役割はもう終わっているのではないでしょうか。
でも、建設当初の役割は終了したというのであれば、田舎の町そのものも「役割は終了していますね。」と言われてしまうのだから、今あるものを上手に使って浮上しましょうというのが私の言いたいこと。

で、巻頭から「ローカル線の役割は終わった」という書き方をするのは新聞記者の記事に引き込ませるテクニックなんでしょうね。

「なるほど。そういうことか。」

読んでみてそう思うのでありました。

ということで、今までのやり方でうまく行っていれば良いですけど、うまく行っていないのであればやり方を変えなければなりません。

そういう基本的なことをきちんと理解するところから始めないと、変われない人たちに付き合わされているうちに、ゲームオーバーとなってしまうと、私は危惧しています。

でも、まぁ、とりあえず、明日からの3連休、たっぷりとお楽しみください。
本日はここまで。

どうぞよい休日を。

お休みの前の夜、お暇な方は、こちらでもご覧ください。
新日本紀行 幸福への旅 ~帯広~