只見線に行ってきました。

福島県の只見線会議が開催されましたので、昨日今日と只見線に行ってきました。

この会議は福島県がイニシアチブをとって、沿線の市町村をまとめ、只見線を今後どのように利活用していくかという方向性を決めるもので、「赤字・黒字議論」からはすでに超越している大人の会議です。
今年度のまとめとして10項目の方針が数字的なKPIを伴って決定いたしました。

お隣の県のことですが、私は福島県はなかなか素晴らしい考え方で進んでいると思いますし、現時点では新潟県は足元にも及ばないのではないかと感心することしきりです。

私は10年以上前から只見線の運転再開に関わって来ていて、このブログの検索窓に「只見線」と入れて検索していただくと過去記事がたくさん出てきますが、2011年7月の豪雨で橋梁が破壊され走れなくなってから11年越しで昨年の秋に運転再開したのは皆様ご存じの事と思いますが、福島県からこの会議の委員にしていただいている関係で、何とか只見線沿線を盛り上げようと、「雪月花を只見線で走らせるぞ!」と宣言しているのであります。

で、今回は雪も解けたので打合せも兼ねて運転再開した沿線に立ち寄ってみました。

架けかえられた橋梁です。
右に見えるダムが豪雨で水嵩が増したので緊急放流を行って、その水勢で橋脚ごと鉄橋が流されてしまったのです。
架けかえられた橋は橋脚の無いものですから、これなら大丈夫ですね。

当時の写真です。
ここが復旧するのは正直言って難しいだろうなと思っていたんですが、よかったよかった。

でも、これじゃあねえ。
100億かけて復旧して1日3往復ですから、こういうのを日本語で「やる気がない。」というのです。

上下分離を自治体にお願いしている会社が、自治体がお金を出して上下分離をしていただければこうなりますよ、という見本を示す絶好の機会だと思いますが、これじゃあ、どこの自治体もお金を出して線路を支えようとは思いませんよね。

上下分離での復旧の条件というのが「被災前に戻す。」ということですから、被災前に1日3往復だったから、同じですよということなのでしょうけど、やり方が下手すぎますね。

だから私は景気づけでこの路線に雪月花を走らせるのです。

ということで、どうなりますか、皆様お楽しみに。