わかっちゃいるけど

悪天候で新潟駅で行われるはずのイベントが急遽中止になりました。

高田のSAKEまつりも本町通りにテントはたくさん出てましたが、お客様は少なめでした。
明日はお天気も持ち直すようですので、たくさんにぎわうと良いですね。

私は新潟から千葉の家に戻ってきました。

今日は上野で新幹線を降りて、京成電車。
ちょうど快速の佐倉行がありましたので、のんびりと約1時間電車に揺られてきました。

電車の中では読書タイム。
最近、ネットばかりで本を読まなくなったので、1時間の電車はある意味貴重です。
途中で寝てしまいましたけど。(笑)

日本海側にいると思うのですが、太平洋側と時差がある。
そんなことを感じます。

1日の中での時差ではなくて、昔感じてた東京と地方との時差に似た感覚。
昭和の頃は田舎は東京から見ると遅れていて、時差がありました。
例えば、東京では電車が走っているけど、田舎へ行くと蒸気機関車が走っている。
東京は水洗トイレだけど、田舎は汲み取り便所だったり。
そういう時差、つまり時代の差なんですけど、そういうのがあったんですよ。

今の時代は、全国どこへ行っても実生活という点では大して変わりませんけど、昭和の頃は見た目からしてわかりやすかったんです。

でも、今の時代の東京と田舎の違いというのは、そういう見た目の違いではなくて、考え方の違い。
東京は世界に向いていますから、どうしても時代の変化を受け入れなければなりません。
でも、田舎というのは世界に向いていなくて、東京を向いていますから、どうしてもそこに時差が生じる。
そんなことを、日本海側と太平洋側をひと月に何度も往復していると思うのであります。

では、それは何かというと、「世の中が変化している。」ということは理解しているんです。
でも、田舎の場合は「それはわかっているんだけど、まだいいでしょう。」というところがある。
つまり、「待ったなし!」ではないんです。

昭和の時代の話で言えば、「わかっちゃいるけど、やめられない。」

何が「わかっちゃいるけど」かというと「世の中が動いていて変わらなければならない」ということで、
何がやめられない、かというと、「今までの自分たちのやり方であったり、考え方。」なのです。

地方都市の皆さんは、わかっているんです。
だけど、切羽詰まっていないから変わらなければならないという実感がないし、変われと言われてもどうしてよいかわからない。
でも、どんどん時間だけは進んでいく。

結局「どうしてよいかわからない」というところから脱却できたところだけが、前に進んでいくことができる。
私は成田空港から地方に移って15年目ですが、これから10年ぐらいは、いや、5年ぐらいは脱却できたところだけが前に進むところなんだろうなあと、最近漠然と思うようになりました。

お家に帰って猫と遊んで癒されていますが、会社をやっていますので帰ったら帰ったなりに仕事が待っていますから、つかの間のお休みということになりますでしょうか。

田舎を何とかしようと頑張っているのは東京の企業も同じで、こんなツアーもやってるんですね。

おいしい食べ物、おいしいお酒、美しい景色。

田舎には都会にないものがたくさんある。

私は東京生まれの東京育ちですから、本当にそう思います。

上越に戻るのは水曜日。

早く帰りたい今夜であります。