女子電車

昨日は新潟市内での会合に出席しました。

上越妙高駅で雪月花にご乗車される日本旅行の小谷野社長さんをお出迎えしてご挨拶をさせていただきましたが、私は雪月花と交換して新潟へ向かう「しらゆき3号」に乗りました。

特急「しらゆき」は基本的には金沢方面からの新幹線「はくたか」に接続する列車で、いつもたいてい空いていますから「大丈夫だろう」とタカをくくっていたら、新幹線からの乗客が続々とホームに降りてきて、列車到着前からホームに行列ができました。

4両編成のうち自由席は2両。
列車が入ってきて乗り込むと窓側の席が全部埋まり、2人連れの人たちは通路側にもちらほら座っているという状況。乗車率は50%越えです。
いつも、私のところに報告に来る「しらゆき」の数字は20%台ですから、「いったいどうした?」という感じでした。

直江津でさらに何人もが乗ってきて、その中のちびっ子が座席を探してる。
でも、もう窓側はないのよね。

そのちびっ子、気が付いてみたら「子鉄くん」。
いつも沿線で写真を撮ってる顔見知りです。

「あっ、社長!」
と子鉄くん。

「窓側座るか?」
「うん!」

ということで二人並んで座りました。

「どこまで行くの?」
「新津です。」
「一人か?」
「おばあちゃんと一緒です。」
「おばあちゃんと一緒に、ここに座るか?」
「いえ、いいです。」

おばあちゃんは少し後ろの方の通路側に座っていましたのでご挨拶。

子鉄くんとの旅は長岡で終わり、私は新潟まで新幹線に乗り換えました。
時刻表検索サイトで「直江津→新潟」と調べると、たいてい「長岡で新幹線に乗り換えろ」出ます。
短縮時間は20分ほどなのですが、趣味の乗車ではなくて仕事ですから、私も長岡から「とき」に乗り換えました。

長岡駅でも新幹線のホームには結構乗客がいたので、一番後ろの車両の自由席に乗車。
驚いたことにこの電車もなかなか座る座席が見当たりません。

気づいてみると電車の中は女子ばかりです。
そういえば「しらゆき」もそうだった。

新潟でジャニーズのコンサートでもあるのか?

調べたら「なにわ男子」らしい。

新潟駅に到着したら電車から降りるのは数人のグループの女子ばかり。
タクシー乗り場も大行列で、しかも全員女子。

タクシーも待機してる車はほとんど無しで、来るのを待つ有様。

ここで「しらゆき」→「とき」と乗り継いで稼いだ20分が消えてしまいました。

やっと自分の番が来て乗り込んだら運転士さんが
「今日は何回も会場まで運んでますよ。」
「1時からの部と、5時からの部があって、8時までやるらしい。」
「今日と明日の2日間で4回の公演。」
「MCは回ごとにそれぞれ違うらしく、自分のお目当ての子がMCをする回に行くようですよ。」

などと、やたら詳しい。
駅からトキメッセまで何度も運んでいるうちに、お客さんから情報を仕入れたようです。

お仕事終わって帰りの新潟駅もものすごい混雑。
何がすごいかというと、コンコースが歩けないとかそういうのではなくて、コンビニや売店のレジに長蛇の列。
ニューデイズなどは店内ぐるっとレジ待ちの列。
しかもほとんど女子。

改札外も、改札内も同じ状態。

レジを見てるとポイントはこれで、支払いはこれでと、ガサゴソやってるもんだからなかなか進まないのです。

上越ではなくて千葉に帰るので新幹線。
帰りの電車はグリーン車を予約しておきました。
最近の私は基本普通車なんですが、8月の初旬ごろにこの電車の指定席を取ろうとえきねっとを見ていたら、普通車の割引座席がすでに満席なんです。

「おや、おかしいな?」と思ってグリーン車を見たら30%割引の座席がまだある。
グリーン車が30%引きとなると、普通車の割引なしの運賃よりも安くなるという逆転現象が起きますからグリーン車を予約しておいたのですが、ジャニーズのコンサートだったということですね。

ホームに上がるとすでに電車は入線していて、車内は女子ばかり。
それも2人連れや数人のグループ。
帰り道だからにぎやかなんでしょうね。

車掌さんのアナウンスは「本日は指定席は満席です。」

おぉ、すごいすごい。

たぶんですけど、コンサートって3~4か月前の予約でしょう。
でも、新幹線は1か月前。
皆さん必死になって電車の座席を取るのでしょう。
だから、発売開始と同時に割引シートは満席になる。
でも、お仕事の出張の需要は土曜日だし、低調なんでしょう。
グリーン車は30%引きの座席が残ってた。

こんなストーリーなのだと思います。

でも、グリーン車だって数は少ないけどこんな状態でした。

途中駅から乗ってくる人たちはこの時期あまりいないでしょうけど、高崎からもグリーン車に乗ってくる人がちらほらいましたよ。

高崎からグリーン車?と思う人もいるかもしれませんが、夕方の上りって高崎から指定席利用者が多いんですよ。
自由席は高崎からだと座れませんから。
その指定席が満席となれば、グリーンに流れてくる人もいるのでしょうね。

私が乗った「とき」は本庄早稲田、熊谷停車の各駅停車タイプ。

「とき」もプライオリティーが下がりましたね。
本庄早稲田と熊谷に停車するとは、「はくたか」よりも格下の扱いだし、時間帯によっては「あさま」よりも格下ということです。

「たにがわ」なんか、高崎以北はほとんど乗ってませんから。
だったら軽井沢がある北陸新幹線の方が格上になるということなのでしょう。

特急電車というのは昔から停車駅の数で列車の格がわかるのです。

女子電車で一瞬満席にはなりますが、新潟って大丈夫なのでしょうか?

車窓から夕暮れの越後平野を見ながら、そんなことを思ったのであります。