第3セクター鉄道等協議会

本日は市ヶ谷で「第3セクター等鉄道協議会」年次総会が開催されました。
全国の第3セクター鉄道の社長さんや幹部の皆様方が集まる会議です。
私は、年に一度のこの会議をたいへん楽しみにしていて、それはなぜかというと、全国各地でそれぞれ頑張っているローカル線の社長さんたちとお会いして情報交換をできるからなんです。
いうなれば、戦友ですね。
戦友であれば、何か共通の敵を相手に戦っているわけですが、私たちが一番手ごわい相手だと思っているのが、「国」であって、その国が、もう少しローカル線を大事にしようと思ってくれれば、地方はもっともっと元気になるから、私たちは戦友なわけです。

全線運行再開の報告をされる三陸鉄道の望月社長さん。
今日も、応援していただいているファンの皆様への感謝の気持ちでいっぱいのご様子でした。


休憩時間に何やら密談をする熊本県のくま川鉄道の藤木社長さんと、秋田県の由利高原鉄道の春田社長さん。
熊本と秋田のローカル線の社長さん同士が親しげに話をするのって、面白い光景でしょう。
そこへ通りかかった北越急行の大熊前社長さん。
「では3人並んで、ハイ、チーズ。」
大熊さんは社長の集まりの中で最も際立った「鉄」で、私と春田社長さんを見つけると、いつもSLの話で盛り上がりますが、今日は直方の9600とD60と香月線の8620の話で盛り上がりました。
「直方はスポークばかりで、ここは大正時代かと思ったよ。」とは大熊前社長。
逆向きのC11が伊田線の列車を引いている姿が目に浮かびます。
それぞれ遠く離れていても、ローカル線はみんな繋がっているんです。
ところで、国を相手に戦っている戦友と言っても、実際の戦争と違うのは、その敵であるはずの「国」の代表の皆様方が、応援に駆け付けてきてくれていること。
国交省の幹部の皆様方は、ローカル線をどうやって活用するかが地方のカギになることぐらい、私が言わなくたってわかってくださっているんです。

[:up:] 鉄道局次長の篠原さんです。宮崎県ご出身で、ローカル線には大変理解ある方です。

[:up:] 鉄道局鉄道事業課長の大石さん。
大石さんは以前、関東運輸局の観光課長でいらして、いすみ市にはとてもご縁がある方。見かけはソフトなんですが、大原のはだか祭でみこしを担いで海に入って行っちゃうほどの豪快な方です。今日は久しぶりにお会いしました。

[:up:] 鉄道・運輸機構 鉄道助成部の加藤部長さん。
私と同年代で、国鉄改革のために国鉄に入ることができなかった経歴の持ち主です。
助成部長さんですから、たくさん助成していただきましょう。

[:up:] 鉄道総研の米澤理事さん。
以前、国交省鉄道審議官でいらしたころから、ローカル線の支援をしてくださっている行動派の方です。
このような、国の幹部の皆様方が応援に来ていただいているのですから、ローカル線は安泰だと思いませんか?
ところが、とんでもない。
私たちにとって、彼らは大きな力なんですが、その彼らにはさらに見えない大きな力が働いていて、一筋縄じゃいかないようです。
でも、そんなことは私たちには関係ありませんから、CIVIL SERVANTとして、言っただけのことはしていただきますよ、というのが、戦友たちの共通意見なのであります。
どこの会社も今年はさんざんな目に合わされましたが、来年は許しませんよ。
というのが共通意見。
ローカル線はみんな仲良しで繋がっているんです。
そしてこれが、押上の「元祖 ローカル線本舗」のコンセプトでもあるのです。
明日(18日)午後2時からのNHK総合「情報まるごと」に、押上のお店が紹介されます。
こちらもお見逃しの無いようにご覧ください。