大原の雷

今日の夕方、はだか祭が行われている大原の小学校の校庭に落雷がありました。
私は、その時に現場から50~100mほど離れたところにある、いすみ鉄道の運転士さんの家に呼ばれて、商店街のお祭りを見物しているところでした。
お神輿が全部商店街を通り過ぎ、一旦、小学校に集合したところでした。
そこへ何の前触れもなく、いきなりの落雷です。
雨もほとんど降っていませんでした。
少し前に遠くでゴロゴロと鳴っているのはわずかに聞こえていましたが、避難するとかいう余裕のある状況ではなく、いきなり、大きなガラス瓶が割れるような、グァシャーン、という音がして、みんなが「雷だ!」と言いました。
雷銀座と呼ばれる宇都宮での話をよく聞くのですが、雷雲が発生する地域では、何の前触れもなく、いきなり、乾いた音で雷が横に走って落ちるそうですが、今日の雷はまさしくそれに近いものがありました。
大原のはだか祭は、2晩続けて神輿が町中を駆け回り、海にも入るという勇壮な男祭りですから、今日のような雨でも行われます。
私は空港勤務時に、雷注意報が発せられると成田空港の気象台と連絡を取り合って、ランプでの地上作業を中止させるかどうか判断する任務を持っていましたが、大原には気象台があるわけではありませんし、今日のような何の前触れもない局地的な落雷では防ぎようもない話だと思います。
ですから、現場に居合わせた一人として感じるのは、この落雷事故を防ぐことは通常では難しかったということ。お祭り関係者にも落ち度はないと思います。
とにかく落ちたのは1発目の雷で、そのあと少し経ってから大粒の雨が降り出したのですから、私が責任者だったら、これを防ぐには、雷警報が房総半島に出された時点で祭りを中止するより方法がないと思います。
でも、そんなことしたら、勇壮な大原のはだか祭が祭りじゃなくなってしまいますよね。
いずれにしてもけがをされた方々の早い回復をお祈りいたします。