台風が接近しています。

台風15号が関東地方に接近しています。
既に西日本地域では大きな被害が出て、今日は名古屋付近でも被害が出ているようです。
いすみ鉄道沿線でも午前中から断続的に雨が降り始め、一時は激しい雨になりました。
いすみ鉄道ではすでに降雨量の積算が始まっていますが、今夜から明日にかけて油断できない状況です。
これから台風本体の雨雲が近づいてくるようです。
特に山間部にお住まいの方は十分な警戒が必要ですので、ご準備ください。
さて、今、日本の鉄道路線でどれだけの区間が災害で不通になっているかを考えた時に、私は、今までになかったほどの路線が運転されていないことに驚いています。
三陸鉄道をはじめとする東北の鉄道では、いたるところでこの3月の大震災で不通になってしまっていますが、それ以前から岩手県の岩泉線が昨年の水害から運転されていません。
三重県の名松(めいしょう)線も何年も運転されていませんし、前回の台風で紀勢本線にも大きな被害が出ました。
私が子供のころには考えられなかった状況ですが、これも気球温暖化の影響によるものだと思われます。
日本全体の気候帯が変わってしまい、亜熱帯地域のような大雨が降るようになったのでしょうか。
だとすれば、相手が自然のことですから、私たちの方で考え方を変えることが求められます。
例えば、山間部の斜面のようなところに住んでいらっしゃる方は、いくらそこに先祖代々住んでいるからといって、今後も住み続けられるかどうかを問われているような気がしてなりません。
テレビなどで、「何とか家に戻りたい。」とか、「昔から住み続けている場所だからこれからもこの土地で、」というインタビューを見るにつけ、いったいどう対処するべきなのか、判断しなければならないのかも、という気にさせられます。
いすみ鉄道も渓谷や山間部を走り、鉄橋もたくさんある路線ですから、預かる身としては心配でなりません。
今、不通になっている鉄道路線は、復旧復興に当たり、「元のような鉄道路線がはたして必要なのか」ということを必ず問われる時代ですし、宮崎県の高千穂鉄道のように、1回の台風で全区間廃止になる事態にならないとはだれも保証できません。
日本全体のローカル鉄道がそういう宿命を背負っているのですから、とにかく心配なのです。
皆様方も、お住まいに地域をもう一度点検されることをお勧めいたします。