程よいのって、難しい

今日は妙高高原駅へ行きました。

雪がありません。
赤倉の方はそこそこ積もっていて、スキー場はやっているようですが、下に降りてくると駅はこんな感じです。

2年前の冬、2022年2月8日にはこんな感じで、屋根に2mも積もってしまって設計強度を越えることから、列車を止めて雪下ろしをしていました。

二本木もゼロです。

直江津駅構内です。
妙高高原、二本木がありませんからこちらも当然ありません。
ゼロです。

2021年はこんなに降ったのです。

雪に埋もれた直江津駅。

向こうのホームからこちらへ歩いて渡れたんですよ。

これは極端だとしても、今年は本当に雪が降りませんね。

去年も少なかったですね。

去年の2月11日。
ET122形3両編成で夜行列車を運転したときの直江津駅です。
まったく雪がありませんでした。

この冬は私が新潟に来て5度目の冬ですが、大雪に見舞われたのが2021年と2022年の2回。
他の3回は少雪でした。

雪が降らないのは降らないに越したことはないのですが、除雪のお仕事をされていらっしゃる方々には困りますし、もちろんスキー場なども困ります。
そして何より、夏の水不足というのがあります。
こちらは米どころですから水田を維持するために水が必要で、特に高温になると水を入れて田んぼを冷やさなければなりません。
その水というのは、冬に降った雪が解けて流れるものですから、今降らないということは夏の水不足が心配になって、米が心配になります。

自然というのは絶妙のバランスでできていて、その絶妙のバランスが崩れてきていることがこちらに居るとはっきりとわかります。

昨日今日と妙高山が良く見えました。
山にはたくさん雪が積もっているようですが、今年は「はねうま」の雪形が早く出てくるのではないかと、車の助士席から山を見ながら、そんなことを思いました。

今、鉄道会社は国鉄、JRと使ってきたラッセル車などの除雪用車両の更新時期を迎えています。
ここ数十年の傾向として、昔に比べて雪が降らなくなってきていますから、どの会社も除雪用車両を以前のような重装備の機関車からモーターカーのような軽装備に更新してきています。
そんな状況の時に、大雪が降ると太刀打ちできません。

よく、「昔はこのぐらいの雪でも列車は動いていた。」と言われる人がいますが、直江津駅に500人からの国鉄職員が交代制で24時間勤務していた時代と比べられても、そもそも無理なのです。

だから、だんだんと降らない前提で設備投資をしていくのですが、いざドカ雪が降ったらと思うと、私は心配でなりません。

降らないに越したことはないのですが、すべては痛しかゆしなのであります。