今日の大ニュース

今日の大ニュース。

原子力規制委員会が東京電力に対して柏崎刈羽原発の運転禁止命令を解除したこと。
おそらく全国的なニュースになっているでしょう。

そのことはもちろん大きなニュースなんですが、私の中で原発の運転禁止命令の解除よりももっと大きなニュースは花角知事の発言です。

その発言というのは、再稼働には「民意を問いたい。」ということ。
民意を問うというのは知事選を行うということと理解できます。

新潟県民全体の意思で再稼働を決めたいというお考えと取ることもできます。

知事はまじめできちんとした方ですから、そうおっしゃられるのは理解できます。
でも、新潟県知事としての仕事は原発のことだけではありませんから、ちょっと心配になります。

柏崎刈羽原発は東京電力です。
ということは、東京へ電気を送るために新潟県民がリスクを負うということになりますね。
国全体を考えたら利益があるかもしれませんが、地域を考えると難しいですね。

もちろん原発を稼働させれば地域経済にも大きな利益をもたらすでしょうけど、気象条件の激しい地域ですから、例えば大雪で交通機関がマヒしているときに事故があれば避難もできません。
そういうことをここに住んでいるとよくわかるのです。

世の中の流れとして原発は避けられないということは皆さんわかっていると思います。
ただし、東京電力という会社が信用できないから、どこかほかの事業者に代わってほしいという意見の人もたくさんいます。

インフラ企業が地域から信頼されていないということは、今、全国的に起きている旧国鉄系鉄道会社に対する住民感情と似たようなものがあるかもしれません。

例えば静岡県知事がリニアに猛反対している。
マスコミの報道を見ると「知事が駄々をこねている」あるいは「知事が難癖をつけている」ように見えるかもしれません。
でも、その知事が再選されているということは、ある意味では県民の意思であるとも言えます。
つまり、県民全体が鉄道会社を信用していないのでしょう。

それは35年という長い年月で培われてきた感情です。
おそらく民営化後、地域を振り向いてこなかったと、皆さんそう言う印象があるのでしょう。

地域から信頼されるようになるのは並大抵ではありませんね。

信頼されるかどうかは結果の一つですが、少なくとも地域ときちんとコミュニケーションを取って行かなければならないということを昨今のニュースを見ていて強く思います。

知事のお考えは尊重したいと思いますが、でも、選挙はイヤだなあ。

そんなことを思う今夜です。


(写真は今朝の高田駅です。)