ありがたや、ありがたや。

先日札幌で泊まったホテル。

ちょっと驚きました。

何が驚いたかというと、お値段。
ゴールデンウィーク期間ともいえる週末にもかかわらず、1泊朝食付きで2泊で9,400円。

ネットで検索したのですから選んだ理由は札幌駅に近いこととお値段。

JR北海道に新型観光特急がデビューするということで、その初列車に乗車しませんかというお誘いを受けたのが3月の末。
私は何年も前から北海道に観光列車を走らせようという北海道庁の会議に委員として参加していましたから、北海道の大地に新型観光特急が登場するというお話の誘いを受けたら行きたい性分です。
でも、ゴールデンウィーク中だし、コロナが収束しないし、と考えて、とりあえず飛行機を調べてみたんです。
そうしたら、ゴールデンウィーク中にもかかわらず、特典航空券の予約ができるじゃないですか。それもクラスJ座席で。

そしてホテルを調べたら、朝食付き2泊で9,400円ですから、「カプシダ!」(行くぞ!)となったわけです。VIPもいらっしゃるようだし、大きなチャンスですからね。

で、泊まったホテルの朝食がこちらです。

とにかく旅先でも外食できないでしょ。
居酒屋さんとかに入ることもできませんから羽田空港で駅弁を買って夕方の飛行機の機内で食べて、現地に着いたらコンビニですからね。
そんな時に、朝起きて食堂へ行ったらこの朝ごはんですからうれしかったのです。

最近、コロナの影響ということで、ホテルの朝食サービスがどんどん簡素になっている傾向があります。今まで、いわゆるバイキング形式で数十種類の食材が並んでいたレストランが、「和食と洋食、どちらにしますか?」となっちゃって、それがなかなか見すぼらしい。今までとは全く違うんですよね。内容が。
でもってお値段だけは以前と変わらずですからね。

名前は出さないけど都内の有名ホテルの朝食。
「和食にしますか、洋食にしますか?」と聞かれて「和食」と答えたらこれが出てきました。

コロナで感染防止のためビュッフェ形式は取りやめております。
だそうですが、それならそれで良いけどね、お値段はそのままの2,700円ですからね。
「えっ? これで2,700円ですか?」と言いたくなる気持ちをぐっと抑えて黙食。
美味しくいただきました。

それに比べて札幌のホテルはこちらです。(再掲)

1つ1つがラップに包まれていて、温かいものは温かく、冷たいものは冷たくと、配慮されています。
ものすごく手が込んでますよね。
手間暇かけていただいて、それでも「お好きなものをお好きなだけ」をやってるんです。

左上から、ソーセージ、ホタテのフライ、ほうれんそうの御浸し、茄子の煮物、ミートスパ。
今度は右上から、タラコ、イクラ、サーモン、ツブガイ。
隣に来て白菜のおしんこ、マグロ、甘えび。
天ぷら、焼き魚2種(鮭、サバ)
ご飯とみそ汁の間には納豆。茶わん蒸し、その上が焼き海苔、茶わん蒸しの隣にちょっと見えてるのがカレーです。

この他にもサラダが数種類、卵数種類(温玉、スクランブル、厚焼き)、唐揚げ、漬物、ヨーグルト、洋食の方向けにパンが何種類もありまして、そのすべてが1つ1つ小分けされていて、ラップで包んであって、お客様はビニール手袋をしてお好きなものをお好きなだけお取りくださいスタイルでした。

一種の感動ものです。
私の場合は宿泊費に含まれていましたが、朝食単品はいくらかというと1,500円とのこと。

ありがたや、ありがたや。

いや、実に素晴らしいホテルでした。

ということで、あまりにもありがたいので本日は宣伝を兼ねてご紹介させていただきました。

何しろゴールデンウィーク中の札幌ですからね。
駅から5分。
お勧めですよ。

皆さん本当に大変だと思います。
でも、やはり、どんなに大変でも、手を抜かずに、しっかりとやっていらっしゃるところは、きちんと評価されるべきではないでしょうか。

JR北海道の現場も、皆さん手を抜かずにきちっとやっていらっしゃる。
それもよくわかりました。

私も遊びではありません。
残念ながら緊急事態宣言の延長騒ぎでVIPは直前にキャンセルされてお会いできませんでしたが、私はお仕事でお邪魔した次第でございます。

JR北海道の皆さん、新型観光特急、おめでとうございました。

道民の皆様方は、ちゃんと利用してくださいね。
自分たちの鉄道は、まずは自分たちで守る姿勢を見せましょう。