今日、南阿蘇鉄道が7年ぶりに全線で運転再開しました。
運転再開おめでとうございます。
2016年4月14日の夜間に発生した熊本地震では多くの人命が失われるほどの被害が出ました。
熊本市内ばかりでなく、阿蘇地方の被害も甚大で、南阿蘇鉄道では鉄橋がズレてしまったり、線路がゆがんだりと全区間で大きな被害が出て、列車が走れなくなりました。
あの時は誰もが「もう廃線になるかもしれない。」という思いを持ったと思います。
私は、同じ第3セクター仲間でもありますので、当時すぐに動きました。
復興を願う切符を発売して、集まったお金を南阿蘇鉄道さんにお届けしたり、南阿蘇鉄道さんが当時は通販システムがなかったものですから、通販代行をやったりして、何とか復活の機運を盛り上げようと思い、考えられることをたくさんやりましたので、今日の運転再開は本当にうれしく思います。
友人でトキ鉄の応援をしてくれている松田淳浩さんが、今日の運転再開に駆けつけてくれたようで、写真を送ってくれましたのでご紹介したいと思います。

高森駅
こちらは一番列車が発車する肥後大津駅。
列車の30分以上前から皆さんお出迎えをしていたそうです。
南阿蘇鉄道は旧国鉄高森線時代には朝夕、熊本まで乗り入れる列車がありましたが、第3セクターになってからは立野駅までの運転でした。今回、運転再開に当たって、JR規格の新型車両を導入して肥後大津駅まで乗り入れられるようになったのは、地元の皆様方にとってもうれしいものだと思います。
ちなみに、肥後大津駅は熊本空港最寄り駅ですから、東京や大阪など地域外からいらっしゃるお客様にとっても、南阿蘇鉄道沿線に行きやすくなったと思います。



式典の様子です。
斉藤国土交通大臣がいらしていて、岸田総理がビデオメッセージだったそうです。
JR九州の古宮社長さんも駆けつけられたということで、ずいぶん物々しいですよね。
実は、この南阿蘇鉄道を何とか復旧させるために国の法律改正が行われまして、地方鉄道が被災した場合には国の支援がとても大きくいただけることになったのです。
ですから、今回の復旧は国としても大きな仕事ということで、大臣が駆け付けたり、総理がメッセージを送ったりしたのです。
これってすごいことだと思いませんか?
2016年の地震被害で大きなダメージを受けた南阿蘇鉄道ですが、すぐにその年の7月から一部区間で運転再開しました。
走れるところだけでも走らせようという不屈の精神で、トロッコ列車の運転も再開しました。
そうやって頑張っている姿を発信することでモチベーションを維持し、ムーブメントを起こしたのだと思います。
そういう意味では奇跡の復活劇だと思います。


すごいなあ、南阿蘇鉄道。
皆さん、これからも南阿蘇鉄道さんを応援してください。
もちろん、くま川鉄道さんも頑張っていますので、お出かけの際は、2つ一緒に回ってくださいね。
本日は運転再開おめでとうございました。
▼南阿蘇鉄道さん関連の過去記事はこちらです。
いっぱい書いてますのでじっくりとお読みください。
2016年6月3日 南阿蘇鉄道支援商品 代行受付開始のお知らせ
2016年6月17日 南阿蘇鉄道 復興応援商品セットについて
地震発生から一部区間運転再開までのブログです。
7年越しの運転再開。
とにかくよかったと思います。
ご支援ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
引き続き、南阿蘇鉄道、くま川鉄道へのご支援をよろしくお願いいたします。
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