南阿蘇鉄道 各駅の状況

昨日のブログで南阿蘇鉄道さんを支援する商品セットの代行販売のお知らせをさせていただきました。
今朝、会社へ行ってパソコンを開けると、WEBショップに25件のご注文をいただいておりました。
1つ1万円の商品が、ブログで紹介しただけで、一晩で25個もお申し込みをいただくということは大変な驚きで、皆様方の温かいお気持ちを思うと胸が熱くなりました。そして、私たちがやっていることは、社会が求めていることなんだということを確信することができました。
南阿蘇鉄道さんにその25枚の受注書をFAXで送信すると、先方もたいそう驚かれて、「すごいですねえ。」と電話の向こうで感動していたとうちのスタッフが申しておりましたが、「すごいですねえ。」って他人ごとではなくて、すごいのは南阿蘇鉄道さんの人気なんですよね。
今や、南阿蘇鉄道は高森町や南阿蘇村という九州の小さな町村の地域の足というだけの存在ではなくて、全国区の鉄道として、全国の皆様方が復興を祈念している。ローカル鉄道というのはそういう存在であるということなのです。
※ところで、一度にたくさんのご注文をいただくと、被災地からは出荷ができません。
お届けまでに一週間はかかるかもしれませんので、ご辛抱下さい。
それ以上遅れる場合は南阿蘇鉄道さんから皆様方へ直接ご連絡が入ります。
さて、先日訪れた南阿蘇鉄道さんの各駅の状況をご報告させていただきます。



▲高森駅です。
まったく被害はありません。駅前のC12も健在です。
こいつを何とか動かせたらなあ。
独り言です。




▲見晴台駅です。
ここも見た限りでは被害はありません。
望遠で線路を写してみましたが、軌道にゆがみなど地震の影響は見られません。




▲白川水源駅です。
見る限り被害はありません。
ホームに立つと、「この駅に日がな一日居てみたいなあ。」と思えるような良い駅でした。





▲阿蘇白川駅です。
ここも被害はありません。駅舎内のカフェも営業中でした。




▲中松駅です。
ここは唯一列車交換ができる駅です。
被害は確認できませんでした。
7月にカフェがオープンするようです。


▲白水高原駅です。
ここも被害は確認できませんでした。
でも、駅から少し離れた住宅街では被害が出ていました。



▲阿蘇下田駅です。
線路の盛り土の部分が崩れたのでしょうか。
ブルーシートがかかっています。
この駅は駅舎内に温泉が併設されている駅です。一見すると建物は大丈夫そうに見えますが。





▲柱はずれ、壁は崩れ、屋根瓦は落ちています。
建物とホームの間にはこんなに隙間が開いてしまっています。




▲加勢駅です。
ここも被害は確認できませんでした。
しかし、駅から少し離れた集落では住宅に大きな被害が出ていました。






▲長陽駅です。
この駅は駅舎も線路もほぼ無事のようです。
この長陽駅の次が立野駅ですが、長陽ー立野間が一番被害が大きく、2つの鉄橋が地震の影響で鉄骨にゆがみが出たり欠損したりしています。また、一部の橋脚に破損が見られます。
トンネル内にも被害が出ているのと、線路もやられているようです。
JR九州と接続する立野駅へは道路が寸断していて訪れることができませんでした。
今回は足早に各駅を見て歩いただけで、駅間の線路の状況はわかりませんが、駅の被害を見る限りは高森駅から中松駅ぐらいまでは比較的早めに運転再開できるのではないかと思います。
沿線の中心地が高森ですから、高森駅から運転再開できれば地域の足としての需要にはこたえられると思います。
立野ー長陽間は少し時間がかかると思われます。
でも、鉄橋が崩落したわけではありませんから、私は運転再開は可能だと思います。
これが今回被害状況を見せていただいた感想です。
一部の報道では7月下旬にも一部区間で運転再開という話が流れたようですが、それは違っているようです。
南阿蘇鉄道さんにお話をお聞きしました。
これから梅雨に入ります。
どんな大雨が降るかわかりません。今、修繕をスタートしても大雨の被害にあうかもしれませんから、2度手間になる可能性があります。
周囲の地形も大きく変形しています。
周囲の土地にひび割れが発生していますから、梅雨時に被害が拡大する可能性があります。
一見被害が発生していない区間でも、地下でどのようなことが起きているかはわかりません。
従いまして、梅雨が終わってから、修復作業を開始するとのことで、7月に運転再開というのは現実的ではないようです。
ということで、しばらくは時間がかかりそうですが、決して復興が難しいわけではないということを知っていただきたいと思います。
今後、いすみ鉄道では南阿蘇鉄道の枕木オーナーも募集しようと考えております。
各駅ごとに募集できれば、大きな支援につながると考えます。
準備でき次第お知らせいたします。
南阿蘇鉄道さんへのご支援は、いすみ鉄道のWEBショップが窓口となります。
皆様方のご協力をお待ちいたしておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。