キハ52のふるさとを訪ねて

令和の初旅はどこがいいかなあ。

いつも飛行機に乗って北海道や九州へ行ってるので、たまには新幹線に乗って出かけるのもよい。
GWのような混雑する時期に出かけた経験も皆無だし、いったいどういう状況なのだろうか。
グランクラスがリニューアルされたと聞いたら乗ってみたいし、橋本さんのお料理も食べてみたい。

先日そんなことを考えていて、本当はGWにはどこへも出かけるつもりはなかったのですが、出かけてみようと思ったのが昨日のブログのお話。

でもって、どこへ行こうかと考えてみたら、やっぱり原点に戻って、キハ52のふるさとが良いだろう。
そうすればグランクラスにも乗れるし。

なんて考えてやってきたのは今日のブログのお話。

新潟県の糸魚川はとても良いお天気でした。
2010年の8月にさよなら運転をしたキハ52が、ここ糸魚川から出る大糸線で最後に3両残りました。
1両は岡山県の津山の博物館に入り、1両がいすみ鉄道にやってきました。
そして、残りの1両が地元で保存されています。

こんなにピカピカにしてもらって。

新幹線の高架線路があるところにはレンガ造りの機関車の車庫があったのですが、新幹線工事で取り壊されることになりました。
そのレンガの機関車の車庫を一部保存して、そこにキハ52が大切に保管されています。
場所は駅構内の新幹線の線路の下。
うまいこと考えたなあと来るたびに感心します。

これは、愛がなければできない仕事ですね。
そして、今あるものを上手に利用して地域のシンボルを作り、集客や情報発信のツールにする。
そういうことをきちんとやっているところですから、キハもピカピカにしてもらっているということだと思います。

これ、走らそうと思えば走るでしょう。
そんな感じの印象を受けます。

走らそうと思えば走るだろうなあ。
そう思うのはキハだけでなくこちらも同じ。

駅の近くの小学校に保存されているC12形SL。
こちらも大糸線で走っていた機関車だそうで、説明を読むと、他へ転属することもなく最後まで大糸線で活躍した地元の機関車です。

この場所は海岸線から数百メートルのところ。
そんな場所にかれこれ50年近くも保存されていて、きちんと見られる状態を維持しているのですから、保存会の方々もちゃんとしているのでしょうね。

これも愛がなければできないでしょう。

モノの価値というのをよくわかっていらっしゃる地域なのだと来る度に感心するのです。

やっぱり令和の初旅はここにしてよかった。

そう思いました。

せっかくだから海へ行ってみようと海岸線に出ると国道の脇にこんな地図が。

房総半島の反対側ですね。

あの雪山を越えて行くと千葉県に帰れるんだ。
そんなことを思いました。

海は真っ青。
エメラルドグリーンにも見えます。

新潟や富山に来るといつも思うんですよ。
海の色がきれいだって。

どうしてかわかりますか?

これ、簡単なことなんです。

こちらでは海岸線に立つと太陽を背にして海を見ますから、海が常に順光なんです。
でも、房総半島や湘南海岸で太平洋を見ると、常に逆光になるんです。

この違いです。

もちろん海底の岩や砂の影響とかもあるとは思いますが、光線状態だということは日本海を見るたびに思います。

駅名まで真っ青ですからね。

今夜もう1泊して、明日は妙高を越えて帰ろうと思います。