気分は晴れた空。

皆様、クリスマスはいかがお過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

おととい、新千歳空港で酷い目にあったばかりだというのに、今日は飛行機の話。

私は時々むしょうにこういう小さな飛行機に乗りたくなります。

 

 

こういう飛行機は飛ぶ速度が遅く、高度が低く、つまり気流の影響を受けやすいからガタガタ揺れる。

ググッと持ち上げられるし、ストンと落ちる。

ブ~ンとうるさいし。

 

 

でも飛行機は小さくなればなるほどワクワクします。

 

なぜならば、私は昔、小さな飛行機に乗っていたんです。

 

 

こうやって滑走路に入って、中心線に前輪をぴたりを合わせて、緊張の瞬間です。

思い出しますねえ。

 

私はパイロットを職業としたかったんです。

その理由は、面白そうだから。

煙となんとかは高いところに登りたがる、ではありませんが、面白そうで、やってみたかったんです。

 

 

皆さんはパイロットというと、カッコイイと思われるでしょうが、こういうジェット旅客機の機長さんならカッコイイかもしれませんが、私がなりたかったのは小さな飛行機やヘリコプターの操縦士。

10時間以上もかけて地球の反対側へ行く仕事なんて興味はなかったし、制服へのあこがれも全くなかった。

私が憧れたのは、短距離路線を飛び回るプロペラ機のパイロット。

そう、朝、「行ってきます。」と出て行って、夜、「ただいま。」と帰ってこられるパイロットが良いなあなんて思ってました。

だから、離島路線なんか最高ですね。

フライトタイムが短いから離陸と着陸ばかり。

毎日出勤して、毎日飛べますからね。

 

 

当時は国鉄だけじゃなくて航空業界も不況風。

25歳という年齢制限があって、結局はここから先には進めませんでした。

でも、いい経験をさせていただきました。

あのころの経験があるからこそ、今があるんだと思います。

モノの見方、考え方の勉強もさせていただきました。

 

自分で訓練費用を払って鉄道の運転士になりませんか?

そんなこと考えたのは、私自身が自分で訓練費用を負担して資格を取ったことが原点だからです。

 

若い人たちは、ぜひ、自分のやりたいことを、今のうちにやるだけやって、極めるまでやることをお勧めいたします。

 

こだわるのではなくて、極めるのです。

 

人生のある時期に、極めておけば、たとえその夢がかなわなかったとしても、40、50になってうだうだ言ってくすぶっているおじさんにはなりませんからね。

 

じゃあ、すでに40、50になってうだうだとくすぶっているおじさんたちは、どうしたらよいのか?

そういう人は、自分より大切な人を見つけて、その人のために一生懸命生きましょう。

恋人でも家族でも友人でも。

なぜなら、その年になってうだうだ言っている人の共通点は、「自分が一番大切」、「自分のことが最優先」だからです。

 

男の最大の弱点は、覚悟か決まらないこと。

 

私はね、パイロットになりたくて、できる限り努力して、それでもなれませんでしたが、今はすっきりしています。

パイロットになれなかったことを悔やんではおりません。

なぜなら、いすみ鉄道の社長をやらせてもらうチャンスに巡り会えたから。

物事を極めていれば、必ず道が開けるのが人生ですから。

人生、うだうだ言ってないで、やる時はやるっきゃないんです。

 

地上はどんなに悪天候でも、上空に上がれば、いつでも気分は晴れた空、なんですからね。

 

クリスマスイヴの夜に、神様が私にささやいてくれたことばなのであります。

 

それではよい夜をお過ごしください。