熊本へ行きました。

昨日は熊本へお邪魔しました。
熊本の明日を担う若手リーダーの会 「一期一会」 という会の皆様方から講演に来てほしいとの御依頼をいただきまして出かけてきました。
最近ではありがたいことにいろいろなところからお声をおかけいただくのですが、地域で活躍するリーダーの皆様方はだいたい50代以上の方が多く、つまり私より年上で人生経験も豊富な先輩方の前で私は話をしなければならないので、いつもちょっとだけ心に負荷がかかるのですが、昨日お邪魔しました熊本の「一期一会」の皆様方はだいたい40代の方が中心で、とにかく勉強好きで、元気で、活力を感じました。
私は午後1時過ぎに大多喜を出て、3時の飛行機に乗って、5時には熊本空港に降り立ち、6時には会場に到着しましたが、これは、「世の中狭くなったなあ。」ということじゃなくて、実は「大多喜は近くなったなあ。」ということなんです。
3時の飛行機に乗るためには渋谷や新宿、池袋辺りにいたって1時過ぎには出なければなりませんから、大多喜は条件的には同じだということなんですね。
それだけ私の目から見たら大多喜は東京と同じぐらい便利で、それでいて自然が豊富で食べ物がおいしくて過疎地なわけですから魅力にあふれているのですが、大多喜にいる人たちは私のような仕事の仕方をしている人はほとんどいませんから、自分たちの住んでいる地域の素晴らしさや土地の力を説明できないんだと思います。
だから、こうして私が「大多喜は池袋や新宿と時間軸では同じですよ。」と言っているわけですが、私はその池袋で育った人間ですから、その私が言うのですから間違いないということだけは皆様ご理解くださいね。
さてさて、熊本のお話です。



さて、その熊本ですが、一期一会の皆様方が用意していただいた会場は熊本の中心街にある400名ぐらい収容できる大きなところ。
現地に着いて会場を見た私は、ずいぶん広いところだなあと思いました。

ふと見ると会場にはチラシやポスターが貼られています。
そしてそのポスターには、「いすみ鉄道社長の講演会・1人2000円」と書いてあるではありませんか?
この広い会場に1人2000円払って私の話を聞きに来る人を集めるなんてかなりの冒険です。
千葉県だってできないでしょう。ましてここは熊本で、私を知る人などほとんどいない所です。
やがて、受付が開始され、来場者が集まり始めました。


次から次にお客様が集まり始め、地元局のテレビカメラもやってきています。
他にはゲストなどいませんし、私の話だけの会ですよ。
いったいどうなっているのでしょうか?


ぼちぼちと座席が埋まり始め、開始時刻の19時にはほぼ満席になってしまいました。
熊本の「一期一会」の幹部の若者たちは、地元とは全く縁もゆかりもない関東地方の第三セクター鉄道の社長を呼んでおいて、400人収容の会場をほぼ満席にしたのです。
まして1人2000円の参加費をとっているのです。
すごい組織力と行動力だと思いませんか?
何の予備知識もなく、誘われるままにフラリと出かけて行った私は、この熊本の若者の力に圧倒されました。
恐るべし、熊本「一期一会」ですね。
私はいつも思うのですが、やっぱり東京は九州から勉強することがたくさんありますよ。
九州は、とにかく街全体に活気があるということを今回も確認させていただきました。
そしてその講演会の後、リーダーの皆様方との勉強会がありまして、もちろんお酒を飲みながらなんですが、全員が次から次へと私に質問を浴びせ、ビジネスのことや人生観など、私も一生懸命対応させていただきましたので、気付いたら日が変わるころにホテルに到着した次第でございます。
熊本の皆様、元気をいただきましてありがとうございました。
おかげさまで二日前までグロッキーだった私も、すっかりビョーキであることを忘れることができた夜でした。
楽しかったよ。また呼んでくださいね。
せっかくの熊本ですから、今度は、硬い話じゃなくて、もう少し柔らかいお話をしましょう。
よろしくお願いします。