今日のお出かけ

今日は年度末の31日。そして明日から消費税が8%に値上げされる最後の日とあって、全国的に道路は混雑するし、ショッピングセンターなども大変な賑わいだったと思います。
そんな人の流れとは全く別行動ということで、私は桜が満開の東京へ。
押上駅近くの押上業平(おしあげなりひら)商店街へお邪魔しました。
ここは皆様ご存じの東京スカイツリーのふもと。
京成電車の押上駅と東武鉄道の業平橋(なりひらばし)という2つの駅に隣接していることから押上業平商店街というのですが、その業平橋駅が2年前に東京スカイツリーに駅名変更され呼び名がなくなってしまいました。
でも、商店街はそのままの名前で、「おしなりくん」というキャラクターを作って、地元の商店会がとてもがんばっているところなんです。
私がなぜこの「おしなり商店街」に出かけたかというと、実は、この商店街は、それまでは下町の地元の人たちのための商店街だったんですが、スカイツリーができて観光客がたくさん来るようになったので、地元の人たちの商店街から、観光客相手の商店街へと業態を急速に変化させようと取り組んでいるからなんです。
昔ながらのお店で昔ながらの商売をやっていたのでは東京のど真ん中といえども立ちいかなくなるのは目に見えています。
自分たちの代のことしか考えなければそれでも良いかもしれませんが、先祖代々の土地をどうやって後世に伝えようかというのが、自分たちの役割ですから、時代に合った商店街に変えていかなければならない。
「それが観光客相手の商店街への変化です。」と、ふとん屋さんを営む商店会長の金澤会長さんはおっしゃいます。
やめてしまった商店や虫食い状態になった土地など、困難な問題を抱えているのは全国どこも同じですが、それでもスカイツリーというチャンスがやってきたのですから、それを利用しない手はありません。
ということで、いろいろ面白い企画を実行されていますので、昨年から会長さんはじめ墨田区の地域の皆様方と懇意にさせていただいているんです。
結局、やる気があるかないかということが始まりで、やる気があれば、どうやったらうまくいくかを考えるのは単なる方法論なんですね。
2時間近く会長さんとお話をさせていただきましたが、「昔は良かったんですよ。」という言葉は一言も出ませんでした。
しっかり前を向いているんですね。
とても勉強させられた1日でした。

スカイツリーがドーンとそびえるこの地域を城下町ならぬ「塔下町」と名付け、いろいろ戦略を練っていらっしゃいます。

一日に数回、水陸両用のバスが商店街の前の道路を走ります。
その時刻になると、看板をもって皆さんでバスに向かって手を振ります。
その看板というのは・・・

こちら。
押上業平商店街のマスコット。「おしなり君」です。
大都会の真ん中でも地元の人たちががんばっているのはいすみ鉄道と同じなんですね。
おしなり地域の皆様、一緒にがんばりましょう。
「おしなり商店街」については こちら をご参照ください。