佐倉の機関区


本日は鉄分の中の煙分(えんぶん)補給のお話です。
私が住んでいるのは印旛沼のほとりの千葉県佐倉市ですが、
ここには昔、国鉄の佐倉機関区がありました。
機関区というのは機関車の車庫がある基地で、
佐倉には扇形の機関庫があって、たくさんの蒸気機関車(SL)たちがたむろしていました。
国技館がある両国から千葉方面の列車は、ここ佐倉機関区の担当で、
佐倉の機関車が銚子、館山、安房鴨川までの貨物や旅客列車を引いていました。
写真はC57型機関車。貴婦人という愛称で親しまれた機関車で、
現在でもJR西日本の「やまぐち号」とJR東日本の「ばんえつ物語号」で活躍しています。

佐倉は機関区ですから、当然、石炭を積む施設があったり、検査をする施設があったりで、
何百人という国鉄職員が働く鉄道の街でした。
今では機関区は廃止され、住宅地になっていますので、当時の面影をしのぶことは難しいですが、千葉方面のりばのホームに立って、千葉に向かって左手の奥、スーパーライフがあるあたりから先の地区になります。
地元ですから今でもときどき当時の面影を探しに、この辺りを散歩したりしますが、
物井から佐倉にかけては旧線の廃線跡があったりして、結構楽しめるところです。
廃線跡めぐりの旅は、これから3月ごろまでの草が枯れて地面が出てくる季節がお勧めです。