観光特急 指宿のたまて箱

鹿児島空港から飛行機に乗る前にUPです。
写真は今朝写したJR九州の南端路線、指宿(いぶすき)枕崎線で今年3月から走り始めた観光列車「指宿のたまて箱」号です。

今回の鹿児島訪問は会合に出席するための出張でしたので、のんびり列車に揺られる時間はありませんでしたが、せっかくだから見るだけ見ようと思って鹿児島中央駅に行ってみました。
この列車「指宿のたまて箱」号は略して「いぶたま」。
もし、このたまて箱が「金色のたまて箱」だったら何て呼ぶのだろう・・・
という、おやじ的な発想はこの際無視して、ホームに入線してきた列車は金色ではなくご覧のように半分白で半分黒。
そういえば昔どこかの航空会社で、飛行機を半分ずつ別のカラーで塗ったところがありましたが、九州のデザインは斬新ですね。
たまて箱と言うだけあって、列車が到着し、ドアが開くと、上の方から白い煙がもうもうと出てきて、気分は満点です。


ところで、JR九州といえば観光列車の宝庫のようなところですが、私が勉強になるなあと感じるのは、観光列車がどれも新造車両でないこと。
20年以上使用した車両を改造して観光列車にしています。
観光輸送というのは波動的な輸送(季節輸送のように一時的なもの)ですから、その波動輸送用の車両には新造車を作らないというのが私は経営の鉄則だと考えていますが、JR九州はまさしくそのポリシーを実践しているのですから、勉強になるのです。

とはいえ、この「指宿のたまて箱」号の種車は国鉄時代から30年も使用した各駅停車用のキハ47形ディーゼルカー。
こんな古い車両、それも各駅停車用の車両を使って、「特急列車」「座席指定」にして特別料金をいただいているのですから、いすみ鉄道でキハ52を急行列車として走らせるのも受け入れられることなのです。
この「指宿のたまて箱」号もそうですが、観光列車というのはみな2両編成以上。
観光バスの団体さんも乗せるわけですから、最低でも2両編成が必要なのです。
だから、私の今の課題は、将来的にいすみ鉄道でも観光列車を2両編成化しなければならないということなのです。
さて、キハ52につなげるのにふさわしい車両はどうしたものでしょうか。