皆さん、1か月前は何をしてましたか?

皆さん、1か月前、先月の今頃何してましたか?

どこかの誰かがグループ旅行に行ったとか、そういうことをあげつらって面白おかしく国民をはやし立てることで食いつないでいく週刊誌などに踊らされるのはどうなのかなあ。
こういう時に、マスコミというのはオピニオンリーダーになるべきであって、国民が混乱している時に、方法や道のりは様々だけど、正しい方向性を見せるというのが社会的な役割ではないでしょうか。
なのにその国民をはやし立てるような記事を書いているわけで、その目的はオピニオンリーダーになることではなくて、1部でも多く週刊誌が売れるようにという自分たちの営業利益だけなのです。
これが伝統ある出版社の姿でしょうかね。

私は別にシンパでもなんでもありませんし、まあ以前から唯我独尊でどうなんでしょうかとは思っていましたが、3月15日のお話でしょう?

皆さん3月15日に何していました。

今のような緊張感がありましたか?
本当の意味で今のように3密を避けて自粛していましたか?

私は申し訳ございませんが全国の鉄道会社を歩いておりました。
こういう時期にふだんできないことをしよう。コロナが終息した時のためにいろいろと仕込みをしておこう。
そんなことを考えていました。

申し訳ございませんが、東京からたくさんの友人が訪ねてきて直江津で撮影会をやって、その後宴会をしました。
飛行機に乗ってローカル線に乗りに行きました。
そのローカル線の中で駅弁食べてビールやハイボールを友人たちと飲んでいました。
札幌のすすき野でふだんは入れないような人気の居酒屋が、こういう時期だから入れると思って友人と気付いたらボトルが2本空になるほど飲んだくれました。
新幹線に乗って都心へ出かけて銀座で仲間たちと飲んでいました。
千葉県のファミレスで複数回食事をしました。

今思えばどうなのかなあと思いますが。ひと月前は正直こんなになるなんて思っていませんでしたし、「何だかヤバくなってきたなあ。」ぐらいの考えでした。

春分の日の3連休あたりに「おや?」っと思ったのが新幹線で新潟へ戻る時に都内に人が増えてきているに気付いたこと。
コロナの影響は何も改善されていないにもかかわらず、人が増えてきている。
「みんな自粛疲れなのかなあ?」と思った時に、もしかしたらこれはヤバいことになる。

そう考えて、新潟へ戻るとそれ以来トキ鉄の沿線から出るのをやめました。

そうしたら小池都知事が声を大きくし始めて、「このままでは大変なことになります!」と言いだして、総理大臣をせっつき始めたのが3月27日ぐらいからでしょうか。
その3日後の3月30日に志村けんさんがお亡くなりになられたニュースが全国を駆け巡り、一気に全国に緊張が走ったのです。

それからは日を追うごとに状況が変わって来て、小池さんがせっついてせっついて、やっと緊急事態宣言が出されたのが4月7日です。

だから、正直申し上げて私も緊急事態宣言が出されたあたりまでは、もしかしたら自分も都会からウイルスをもらってきているのではないかとビクビクしていたのです。

これがこのひと月の自分自身の状況です。

たったひと月前に、誰が今のように全国に緊急事態宣言が出されるようになると想像したでしょうか。

緊張感が足りないと言われればそれまでかもしれませんが、これが現実です。

ここ1週間ほど前から、田舎の町に他県ナンバーが走っていると地元住民は敏感に反応するようになりました。
ばい菌を運んできていると思っているのでしょう。
或いは自粛要請に従わない許せない連中だと思っているのかもしれません。
お店が営業していると「けしからん店だ」と言い始めました。

東日本大震災の時に福島からたくさんの皆さんが避難してきました。
スーパーの駐車場に福島ナンバーが止まっているとみんな嫌な顔をしました。
「放射能」と車に落書きされる事件も発生しました。

その時と同じですね。
実に興味深いことに、全国的に同時多発の村社会です。

関東大震災の時には「朝鮮人が井戸に毒を入れた」というデマが流されて、大量殺人に発展しました。

隣り組でお互いに監視し合った「欲しがりません、勝つまでは。」の時代。

何だかそういう時代になってきた感じがしませんか?

私たちは過去の日本人よりもはるかに文化的で、考え方も発展しているはずではなかったのでしょうか?

でも、ワイワイガヤガヤと流されて、右往左往しているようであれば、情報網が発達した分だけ性質(たち)が悪くなっているのかもしれませんが、それじゃあだめでしょう。

今、この状況も必ず過去になって行きます。
将来の人間たちに「あいつら、馬鹿だったね。」と笑われないようにしましょう。

先月乗りにいったローカル線ですが、突然のお知らせで明日に繰り上げ廃止が決まりました。

JRだって新幹線や特急列車が対前年比9割減ですから、キャッシュフロー的に大きなダメージを受けると思います。
JRだけじゃありません。
今まで当たり前だと思ってきたことが、今後、コロナのダメージが広がれば広がるほど、こうやっていろいろなことがなし崩し的に行われていくことになるでしょう。

そうならないように。

皆さん、お互いに頑張りましょう。

国は早くお金を国民に配布してください。

国民は卵を産む雌鶏とは言いませんが、卵は「富の創造」で言うところの富です。
その雌鶏が今、自分で餌を取れなくなっているわけですから、餌を与えてあげないと、雌鶏は死んでしまいます。
そうしたら富の創造ができなくなるのです。

大事なのは卵ではなくて、卵を産むことができる雌鶏なのです。
つまり、国家にとってはお金が大事なのではなくて、お金を稼ぐことができる国民が大事なのは当たり前のことなのです。
だから、お金を惜しんで国民を立ち上がれなくしてしまうような政治は悪政なのです。

社会のシステムを守るために、文句ばかり言ってないで自分自身で努力することは当然ですが、それでも立場の弱い人たちにとっては無理なものは無理ですから、国が早く手を差し伸べること。これができなければ、国家の在り方が問われることになりかねません。

公明党さん、頑張ってください。