全国ローカル鉄道サミット in 西尾 開催

本日はローカル鉄道サミットが予定通り愛知県西尾市で開催されました。

秋田、福島から鹿児島まで、ローカル鉄道応援団の皆様方が愛知県西尾市に集結したのです。

私は昨日の大雨で松本に足止めを食らってましたので、朝7時の「しなの2号」で名古屋へ向かい、西尾市に到着したのは10時過ぎでした。

西蒲線サミットの実行委員会には校長先生も入っていることから、学校の体育館が使用され、ステージ上では地元のちびっ子たちの発表会なども行われて活気に満ちていました。

鉄道模型の運転会なども行われていましたし、プラレールコーナーはちびっ子たちが夢中になっていました。

ということで、お集まりいただきました鉄道会社、応援団の皆様方です。


秋田の由利高原鉄道


いすみ鉄道


鹿児島からは指宿枕崎線の応援団


養老鉄道


遠州鉄道


そしてわれらが中郷おもてなし会の皆様方です。


私も旧知の皆様方と久しぶりの再会です。


外では屋台村ができていて、この暑いのにラーメン?
と思いましたが、皆さん「おいしい」と大好評でした。

今回のイベントは(前回もそうでしたが)、きちんとしたサミットになっていて、別棟では発表会が行われました。


蒲郡市の鈴木市長さんです。


西尾市の中村市長さん。

どちらの市長さんも若手でやり手なんでしょうね。
大手私鉄である名鉄ですが、その名鉄としっかり話し合いを持っていて、やらなければいけないことはきちんとやっています。
行政がローカル鉄道を支えるシステムがちゃんとできているのには驚きました。


西尾市の中村市長さんのプレゼン資料から。

今回のサミットも西尾市の市制70周年記念のイベントの一つとしてきちんと市がサポートしています。
地元としてきちんとやることをやったうえで、国や県に支援を求めるという姿勢があることがよくわかりました。


カケス団長の発表も立派でしたよ。

最後は来年の開催地である福島県の只見線の応援団の皆様方の発表です。
只見線沿線には「只見線に向かって手を振ろう」という条例が制定されているという発表には皆様驚かれていました。

只見線沿線の応援団の応援団の発表の中で、「今から10年も前の被災直後、沿線の皆さん方は『もうだめだ』と感じていたんです。でも、その時、今のえちごトキめき鉄道の鳥塚社長さんが訪ねてきて、私たちの前で『只見線はローカル線の横綱です。絶対に大丈夫ですから一緒に頑張りましょう。』と言っていただいたことが大きな励みになりました。」と言っていただきました。
会場に私がいることには気が付いていなかったと思いますが、うれしかったなあ。
只見線の復活に少しはお役に立てたようですね。

イベントの最中、遠くから汽笛が聞こえてきまして、どこだろうと思ったんですが、会場の近くに保存SLがありまして、どうやらそこから。

C12という糸魚川にあるのと同じ形式の小型SLが保存されていましたが、汽笛が鳴るように改造されていて、町中に汽笛が鳴り響いていました。
名鉄という私鉄沿線にはご縁がなかったはずの国鉄の機関車ですが、大切にされているんですね。
うれしくなりました。

イベント終了後、私は久しぶりに西蒲線に乗車しました。
実は名鉄には「西蒲線」という路線はありません。
西尾線と蒲郡線を合わせて地元ではそう呼んでいるのです。

蒲郡線の電車が出る吉良吉田駅です。
実は、この駅からは昔、三河線という別の路線が出ていました。
でも、今から20年ほど前にここ吉良吉田から碧南までの路線が廃止されているのです。
この向こうに線路が伸びていたんですね。

私が前回この駅を訪ねたのは三河線が廃止のうわさが出ていた1999年ですから、24年ぶりの訪問ということです。
当時は佐屋から名古屋を通って直通の指定席特急、吉良吉田行きが白帯のパノラマカーで運転されていたことを記憶しています。

懐かしいというか、寂しいというか。
西尾市の皆様方も、三河線が廃止されて地域がどうなったかという経験をしていますので、西蒲線だけは何とか守ろうとしているのです。

ということで、本日は西尾市で行われたサミットの報告でした。

明日は岐阜のローカル鉄道を回って上越に戻る予定です。

関係者の皆様、無事にお家へたどり着きましたでしょうか。
大変お疲れ様でございました。

お世話になりましてありがとうございました。