日本で一番過酷なお仕事!?

お暑~ございます。

こういう時には「暑い~」って言ってはいけない。
そんなことを口に出したって、何も解決しませんから。
私はそう思って、できるだけ口にしないことにしています。

じゃあ、どうするか。
いちいちグタグタ言わないで、黙って、涼しいところに移動する。
それしかないと思います。

私たちが育った時代はスポ根時代だったし、親の世代は戦前派ですから、どんなに暑くても、
「心頭を滅却すれば火もまた涼し」
なんてことを教わりましたが、私は決して根性とか気合で乗り切ろうとは思いません。
自分で黙って状況を回避することです。
エアコンなどなかった当時は、やっぱり水泳部。
野球部なんてありえない。
放課後になると毎日プールで過ごしていました。(笑)

でも、今の時代は半世紀前とは多分暑さが違います。
お年寄りがクーラーをつけたがらないのは、なんとなく気持ちはわかりますが、つけないとダメなんでしょうね。

で、ふと思ったんです。

こういう職業の方々はどうしているのだろうと。

暑いですよねえ。
そして、熱い。

野外で火を使うお仕事はいろいろあるとは思いますが、この方々は決められた時間で安全に列車を運行するという大きな責任を背負っているわけですから、かなり厳しい。
運転室にもエアコンなんてついていません。
外気温が高い暑い中で、目の前に炎を抱えている熱い状況がありますからダブルでしょう。

気合とか根性で乗り切れるものでもありません。

そして何より、今の時代のあこがれの職業ですから、運転中はどこからカメラが狙っているかわかりません。
常に背筋を伸ばして毅然とした態度をとらなければならない。
だらけてなんかいられません。

唯一気を抜けるのは衆人環視が遮断されるトンネルの中。

えっ?
トンネルの中ですか?
余計気が抜けないでしょう。

大変だなあと思うのであります。


▲唯一ほっとする瞬間?
いえいえ、死闘が待ち構えているのです。

きちんとした対処法があるのでしょうけど、それでも体力を使うお仕事ですね。

鉄道の仕事は野外での仕事が多い仕事です。
線路の点検整備などもこの季節は本当に大変です。
冷房が効いているとはいえ、電車の運転席も温室ですから時間帯や列車の進む方向によってはクラクラするでしょう。
そういう時にあくびした瞬間の写真を撮られたりすることもあるかもしれません。
そしてそういう写真を送ってきて「お前の会社の運転士は何をやってるんだ。」と難癖をつける人間も出てくるかもしれません。
こういう時代ですからね。

でも、私は、こういう時代ですからSNSから社員を守るのも会社の仕事だと考えています。

昔、蒸気機関車の運転士をしていた大先輩にお話をお聞きしたことがありますが、運転席の形によっても暑さが違うらしい。
C57よりもC58やC12の方が、運転席が閉ざされているだけ走行中も温度が下がらず大変だとおっしゃっていましたが、その時代は交換待ちの駅で数分停車にホームに降りてたばこを一服してくつろぐ姿は絵になりましたが、今ではそんなことできるはずもありません。

蒸気機関車だけじゃなくて、鉄道の現場というのはどこも大変な仕事ですから、衆人環視の目から守ってあげるのも会社の役目じゃないかなと思っています。

全国の現場の皆さん、いつも通りのお仕事をいつも通りに行ってください。
そして健康管理に気を付けて。
鉄道マンというのは常に自分で判断することを求められる仕事ですが、逆に決められたことを決められたとおりに行わなければならない仕事でもあります。
そのあたりを上手にこなしていくのがプロフェッショナルでしょうから、基本に忠実に、そして臨機応変に対応していただきたいと思います。

蒸気機関車の乗務員さんに、今度、熱中症予防の秘訣を聞いてみようと思います。

乗せてあげるといわれたら、やっぱり乗りたいなあ。
でも、石炭くべたり、力いっぱいハンドル握ったり、電車とは訳が違うし。

鉄道の現場の皆様、本当にお疲れ様でございます。

しばらく暑さが続きます。
お体どうぞご自愛ください。