サンダーバードは終わってる!!

北陸新幹線で金沢に来ました。

列車から降りてくる人の数は半端ではありません。

今日は平日なのに出張らしき人ばかりでなく、家族連れや外国人の姿もたくさん。
新幹線のホームから降りたお客様が引けるまでに10分近くかかりました。

エスカレーターが片方にしかないので、キャリーバックを持った人たちはみなさんエスカレーター側に並びますからね。

北陸新幹線って面白いんですよ。
ホームから改札口へ降りる階段が12号車側と1号車側にそれぞれあって、下で合流する形になってるんですけど、エスカレーターが付いているのはどの駅も12号車側。
つまり、グランクラス、グリーン車がある側にエスカレーターがあって、自由席側にはエスカレーターがないんです。

うがった見方をすれば、つまり、「そういうことね。」となると私は思うのですが、そのエスカレーターを降りると在来線乗り換え改札口がありまして、私はサンダーバードへお乗り換えです。

乗り換え時間は約20分ほど。
上越妙高を乗ったのが8時半で、金沢で乗り継いで京都につくのが12時過ぎ。
中途半端な時間なんですけど、列車の中には車内販売もなければ自動販売機もないのを知っていたので、ホームのコンビニで何か買おうと思っていたのですが、啞然としました。

ホームに2か所、セブンイレブンの売店があったのですが、「7月30日で営業を終了します。」だって。

こういう状態です。
多客期でお客様はいっぱいです。

福井寄りに駅弁屋さんがあって、そこは開いてたのですが、なんと駅弁が3種類あるのみ。
そして、そもそも食事の時間じゃないので、駅弁でもない。

仕方がないので、飲み物でも買おうと自動販売機て行ってみたら。

どの自動販売機もほとんどすべて売り切れです。

こういうのを日本語で「終わってるね。」というのです。

何しろ車内では発車の前から車掌さんが「この列車には車内販売、自動販売機はありません。駅売店、ホームの自動販売機であらかじめお買い求めください。」ってアナウンスしてるのですから。

同業者で、いつもお世話になっている会社さんですから、あまりこういうことは言いたくはありませんが、乗客としてみたら最悪です。

二言目には「ご了承ください。」ですから。

だったらちゃんとやれよ! って話でしょう。

どういう経緯かはわかりませんが、夏休みの一番込み合う時期を目前に「7月30日をもちまして」ホームの売店を閉店してしまうなんてのは、お客様の方を全く向いていない証拠です。
朝いちばんならわかりますが、9時半の段階で自動販売機もみんな品切れ。
何時に補充するんですか?

「おもてなし」という言葉はこの会社にはないのでしょうか。
ホスピタリティーのかけらもないし、お客様の方を全く向いていない。
どっちを向いて仕事をしているんだ!
ですよね。

コンビニなら階段下にあるからそこで買えよ、というつもりなんでしょうけど、限られた乗り継ぎ時間です。いったんホームに上がってしまったら、もう一度下へ戻って、あるいは改札口の外へ出て買い物をしようなどとは思いませんからね。

つまり、お客様としては受け入れる以外に他にない。
旧国鉄以来伝統的に続いている一方的な商売の方法です。

でもね、新幹線の敦賀延伸は来年の3月。
サンダーバードがなくなるまで、あと半年以上あるんですよ。
コロナが明けて、みんなが動き出しているのに、もう閉店ですか?
お客様はどうしたらよいのでしょうか。

つまり、悲しいことではありますが、サンダーバードもしらさぎも、もう終わっているのです。

少なくとも稼ぎ頭の看板特急列車のはずですが、お金はいただきますが、サービスはしませんのでご了承くださいという、およそ民間では考えられないような経営方針の民間会社なのでしょうね。

ということで、皆様、サンダーバードは終わっておりますので、ご乗車される場合はしっかりと自衛をしてご利用になられることをお勧めいたします。

途中駅に臨時停車して、フライドチキンを積み込むなんてことは、絶対にありえないだろうね。

ほかに選択肢があったら、私は利用することはないでしょうけど、選択肢がありませんから、乗るときは覚悟を決めて乗ることにしようと思います。

自分はもしかしたら「うがった見方」をしてるのかもしれないと、不安になった今朝の出来事でした。