えちごトキめき鉄道のダイヤ改正 その2

先日は「おかえり上越」のお知らせをいたしました。

東京駅を18・19・20時台に出る「はくたか」から上越妙高駅で接続する列車を3本新しく設定するというお話しでしたが、本日も新幹線「はくたか」に接続する電車のお話しです。

こちらをご覧ください。
改正時刻表のゲラですが、お気づきになられますでしょうか?

日中時間帯、上越妙高駅で上り電車が大休止します。

2352M 11:51着・12:08発
2354M 12:54着・13:08発
2326M 13:49着・14:08発
2358M 15:43着・16:01発

どの列車も上越妙高駅で14~19分間停車します。
これは直江津方面から東京行の「はくたか」に接続するとともに、金沢方面からの「はくたか」から新井方面へのトキめき鉄道に接続させるためです。

上越妙高駅でのトキ鉄から新幹線への接続時間は標準で7分です。
つまり、14分あればこれから「はくたか」の乗る人と、「はくたか」から降りてきた人の両方に対応できるのです。

実は日中時間帯は上越妙高駅をまたいで乗車される方は少なくて、ほとんどのお客様が上越妙高で降りるか上越妙高で乗ってくるか。
そういう人の流れがありますから、通しで乗られるお客様には多少お待ちいただくことにはなりますが、1本の列車でこれから新幹線に乗られるお客様と、新幹線から乗り換えるお客様の両方をカバーするダイヤとなっています。

金沢方面から新井方面に接続するのは妙高高原方面への観光のお客様の利便性を図るためです。

はねうまラインの旅客流動は新潟方面からは金沢方面へ。と金沢方面から妙高方面へとなっていて、当然ですが新潟方面から東京方面や、金沢方面から東京方面というお客様は極めて少ない状況です。

そのため、このようなダイヤにしたのですが、これは列車本数を増やすことなくお客様の利便性を図ろうというものになります。

次にひすいラインです。
こちらも泊方面への上り列車で糸魚川駅での大休止があります。

1636D 11:28着・11:49発
1638D 12:58着・13:11発
1640D 13:56着・14:15発
1642D 15:08着・15:40発

糸魚川駅では経験則から新幹線への接続のお客様が少ないということがわかっています。
土休日は観光のお客様がいらっしゃいますが、最小接続時間で接続を求められるのはビジネス客などの出張の方になりますが、そういうお客様で糸魚川でトキ鉄から「はくたか」に乗り換えられる方は大変少ない状況です。
では、何のための大休止かというと、直江津方、泊方での接続のための調整となります。
今までも糸魚川駅では長時間停まる上り富山方面の列車がありましたが、1640Dがそれに加わって、日中時間帯はほぼすべての列車が大休止となります。

これもはねうまラインと同じように、糸魚川をまたいて乗車される方が極めて少なく、お客様の多くが糸魚川で入れ替わるという地元のご利用状況が前提となっています。

どちらも列車本数を増やすことなく、利便性(乗車の機会)を高めるという意図でのダイヤとなっております。

如何でしょうか?

青春18きっぷの土休日の乗り継ぎの旅のお客様には「なんでこんなところで止まってるんだ?」と思われる方も多いと思いますが、あくまでも対象は地域のご利用実態に即したダイヤということになりますのでご了承ください。

さて、こうなってくると、いろいろできそうだと思いませんか?

毎週土日に糸魚川駅と上越妙高駅でこれだけの列車が長時間停車するのですから、お客様相手に何かを販売したり、パフォーマンスを披露したり、いろいろできそうだと思いませんか。

ご希望の方がいらっしゃいましたら、私に直接ご連絡ください。
連絡方法はFACEBOOKかオンラインサロンで。
会社の代表ダイヤルに電話するといきなり社長にはとりついでもらえませんので(当たり前だろ・爆)、ダメですよ。

誰か、地域を盛り上げるために何か面白いことを始める方はいらっしゃいませんか?

ローカル鉄道の旅で面白いのはやっぱり途中駅での長時間停車。

思い出すのは長距離鈍行の山陰本線824列車、門司発福知山行。
下関で11分、長門市で14分、益田で13分、浜田で17分の大休止。
私の時はまだD51でしたから門司を出てすぐですが下関で機関車を付け替えて、長門市、益田で給水などが必要でしたし、荷物なども各駅で積み下ろししていた記憶があります。
長門市で機関区が見たくて跨線橋を渡って反対側のホームに行ったりして、ドキドキしたなあ。

というような思い出があるのが長時間停車です。

若い人たちにこういう長時間停車を楽しんでもらって、ぜひ40年、50年後に語り継いでください。

西村京太郎先生なら、きっといろいろなトリックに使っていただけたとこでしょう。

皆様、そういう新しいご利用方法をぜひご考案くださいね。