2日間の雪月花試乗会が終了いたしました。

昨日今日と2日間に渡り行われた雪月花の試乗会が終了いたしました。

この10月にサービス内容のリニューアルを行う雪月花ですが、今後、お料理を担当していただける事業者様が4社になったことから、午前便、午後便とそれぞれ2回、計2日間に渡って試乗会が行われました。

地域の皆様方や旅行会社など業界関係の皆様方、マスコミの方々など、計100名様がご乗車になられました。

お忙しい中、ご参加いただきましてありがとうございました。

本当に感謝です。

ていうのも、今回のリニューアルではチャレンジが各所にありまして、例えばソムリエが乗ってワインをサービスする(時間内に終わるのか?)、駅構内で釜めしを炊いて熱々の状態で載せる(本当に均質に炊けるのか?)、今までとは違った段取りできちんとサービスができるのか?などなど、机上では行けるとなったんですが、本当か?
ということで、10月1日のサービス開始に先立ち、2日間に渡って100名の皆様方に「実験台」になっていただいたのであります。

皆様方にはそうとは知らずにわざわざお忙しい中いらしていただいて実験台になっていただいたのでありますから、本当に感謝! なのであります。


▲午後便、汐路さんのコース


▲午前便、デュオセレッソさんのコース

いやいや、この三段の小さなお弁当箱の中に、これだけの世界を完結されているという完成度は見事です。
それも新潟の食材に徹底的にこだわって、これだけ見せているのですから。

さすがプロですね。

そしてデザートは、法王のティラミスです。

これ、バチカン大使館でローマ法王(教皇)に召し上がっていただいたティラミスを新潟風にアレンジしたもの。
ご提供いただくのは私の友人で千葉県佐倉市でレストランを経営する萩原勇作さんです。

https://oliveto.jp/special

萩原さんがなぜローマ教皇にお食事を提供することになったのか。
それは、彼の長年にわたる食へのこだわりなんです。

実は、今から3年前の2019年に千葉県の房総半島が台風に襲われて大きな被害が出ました。県内の農家では出荷できないような野菜があふれていて、廃棄するのは忍びないと、萩原さんはそういう野菜類などの食材を使って、ローマ教皇にお食事を提供したところ、大変喜ばれて栄誉をいただきました。
その時のティラミスなのです。

今でこそ食品ロスだとか、SDGsだとか当たり前のように言われていますが、彼はもう何年も前からそういうことを自分の仕事に取り入れて来ていて、つまり、将来を見据えたビジネスを展開してきているのです。

そしてそれがバチカンから評価された。

私はそういう彼の姿勢を雪月花にも取り入れたいと考えまして、今回の雪月花のお料理のリニューアルのアドバイザーをお願いしたのです。


▲今日、NHKの取材を受ける萩原さん。

まだ40代なのに大したものです。
そして、私はそんな萩原さんを友人に持っていることを誇りに思うのであります。

新潟県にはおいしい食材がたくさんあります。
そして、こういう特別豪華列車ですから、ふんだんに惜しみなく材料を使う。
と、お考えの方もいらっしゃると思うでしょうが、それではこれからの時代はダメなんです。

私はそう思っています。
だから友人の彼にお願いをして、今回ご協力いただいた4社のお料理を作り上げていただいたのです。

そして、他では絶対に味わうことができないローマ教皇のティラミスの新潟版を各コース共通でデザートにお召し上がりいただきたい。

これが、今回の雪月花のリニューアルなのです。

ということで、この2日間、すべてのコースで滞りなくサービスを展開することができました。
実験台になっていただいた皆様方へ、実験失敗宣言をすることもなく、つつがなく終了して、ホッとしているところです。

今後、出てきた問題点を修正して、さらに磨きをかけて行きたいと考えています。

皆様、どうぞ、新しい雪月花にご期待ください。

バチカン大使館晩餐会(2016年6月16日)
▲今から6年前、バチカン大使館にいすみ市の食材を使っていただいた時のブログです。