画竜点睛

古い国鉄形を走らせれば人気が出る。

私は10年前からやっております。
このブログでやり方やノウハウもすべて公開しています。
簡単ですよね。
皆さんそう思われるでしょう。

でも、私が国鉄形を選んだのは別の理由です。
国鉄形車両は人気が出るというよりも、安く手に入ってすぐに使えるから便利だということと、観光用で使うのですから、JRで朝から晩までガンガン走るのとは使い方が異なります。せいぜい週末や休日に走らせる程度ですから、まだまだ使える。
私はそう判断しました。

つまり最小限の投資で最大限のリターンを得るためです。

できるだけ少ない費用で、できるだけ多くの収入を得る。
商売の基本です。

だから、国鉄形なのです。

では、その国鉄形でどうやって商売をするか。

これにはちょっとしたコツがありまして、簡単そうに見えると思いますが、誰にでもできるというものではありません。
できるだけ少ない費用で、できるだけ多くの収入を得ることが、誰にでもできるのであれば、こんないい商売はありません。まして私はノウハウを全部事細かに公開しているのですから、やれるもんならやってみろ、ということなのであります。

413系というのは交直両用電車です。
トキ鉄で使える交直両用電車というのは、これを逃したらおそらく向こう20年は出ないでしょう。
チャンスは前髪しかないのです。

そして、私が大好きな国鉄急行色、それも湘南色ではなくて、30年近く前に見られなくなった色に塗ってみた。まだ小さかった息子を連れて上野駅によく電車を見に行っていたころの懐かしい電車です。
そうしたら皆さんに注目していただいて、ありがたいことに何回も全国ニュースになりました。

これはクハ412ですからちょっと顔が違うんですけど、そこんところはご勘弁いただくとして、なんか違うんですよ。
何と言いますか、なんか寝ぼけ顔とでも言いましょうか。

やっぱこれじゃダメなんだろうな。

そう思いませんか?

でもってこうしてみた。

どうですか?
きりっと引き締まったでしょう。

わかりますか?
これが画竜点睛ということです。

おでこにペタンと急行表示。
たったこれだけのことですが、誰にでもできるってもんじゃないんですよ。
こういう仕上げが大事なのです。

じゃないと寝ぼけ顔のまま走る頓馬な商品になってしまうのです。
だとすればわざわざ遠くからいらしていただくことができない。
私はそう考えます。

ちなみに、これ、スティッカーです。

シール作っておでこに貼るなんて、誰でも考えるでしょう。

そう、私は誰でも考えることをやっているだけです。

いろいろ考えてああでもない、こうでもないと言う人はたくさんいますが、要は実行するかどうか、だと思います。

じゃあ、ただシール貼ればよいのでしょうか?

違いますよね。よく見てくださいね。


試作品です。

「やり直し!」と言いました。

なぜか?

奥行き感が足りないからです。
文字もきれいすぎる。

「じゃあ、これでどうですか?」とデザイナーさん。
「よし、これで行こう!」と私。

ということで、庫の中の413に貼ってみたということなのであります。

でも、デザイナーさんも俄然やる気を出してきて、こんなのも作ってくれました。

「幕の汚れとクスミ感を出してみました。」と、デザイナーさん。

いいね、いいね、これ。

じゃあ、455はこれで行こうか。

でもって、1枚作るも5枚作るも同じなので、数枚作りました。

5月5日の鉄道祭りで販売します。

でも、たとえシールとは言え、材質が決められていて、デザイナーさんの力作でもありますから、ちょっとお高めで1枚22,000円です。

どうですか、1枚。

画竜点睛の「睛」ですから、1枚持っていてもよろしいではないでしょうか。

調子に乗ってこんなことも。

こっちとは見違えるようにきれいになったでしょう。

413系は今のところ早くても6月下旬の運行開始を予定しています。

5月5日は鉄道まつりです。
本物のヘッドマークをお披露目いたします。