蒸機のいる風景

蒸機というのは蒸気機関車のことです。

SLなどと軽々しく言わないでいただきたい、という世代の方々がお使いになる言葉。
「じょうき」は蒸気じゃなく蒸汽でもなく蒸機。
この重々しさが重要なのです。

さて、D51レールパークが開園して直江津駅のホームからもD51が見られるようになりました。
仕事中にポ~ッと汽笛が聞こえたのでホームに出てみると。

こんな景色が。

ホームで電車を待っている皆さんも2度見して「え~っ」という感じ。
注目の的です。

突然の珍客に、そりゃあ、驚きますよね。

今どき、駅のホームで待っていたらD51が来るなんてありえませんから。

でも、鉄道の町の直江津駅ですから、そういうのもよろしいじゃありませんか。

子供の頃、亀戸の駅で越中島貨物線のD51が真横を通って行った時の驚き。

中学生の頃、池袋の駅で貨物列車の茶色い電気機関車のすぐ後ろに回送のD51が連結されていた時にも驚いたなあ。

今の埼京線ホームのあたりだと思いますが、パルコの前ですか。
新宿方面の山手線のホームからよく見えました。
SLブームの真っただ中でしたから、いきなり池袋駅にD51には驚きました。

もちろん回送ですから無火でしたし、ロッドは外されて麻縄で括りつけられていて、ナンバープレートはありませんでした。
今でもはっきりと覚えているぐらいですから、驚いたんだろうと思います。

北から南への転属だったのか?
それとも保存先へ向かっていたのか。

そういえば大塚に保存されているC58も北海道から来たものだし。

かなり広域移動があったと思いますが、今日の直江津駅での光景を見て、50年も前のことが突然浮かんできたりするのですから不思議ですね。

レールパークの開園日には1日に5~6回、こうしてホームの横までD51がやってきます。
上の通路からも見えますよ。

鉄道の町っていうんだったら、このぐらいのシーンが見られないとね。

と、私は思います。

ゴールデンウィークは毎日営業しています。

午後からは予約なしでも入れると思いますよ。

ぜひぜひ、直江津にお越しください。

そして、直江津駅北口半径300Mぐらいのところでお昼ご飯を食べてお土産を買ってください。

「トキ鉄のお客さんでお店の売り上げが伸びてる。」って言ってもらえるようになりたいですからね。

皆様のお越しをお待ちいたしております。