夕暮れの紀州鉄道に乗りました。
和歌山県の紀勢本線御坊駅から分岐する日本一短い鉄道会社。
営業距離わずか2.7㎞。
地域の足としてがんばっている鉄道です。
JR御坊駅の片隅から発車します。
終点の西御坊駅。
全線で2.7㎞ですからわずか8分で到着です。
駅数は5駅。
JR御坊駅から次の学門駅までは4分かかりますが、学門駅からは町内をこまめに停まる駅配置です。
西御坊駅からかつてはこの先まで線路が続いていました。
西御坊駅構内もこじんまりとした昔ながらのつくりです。
これだけ短い距離の鉄道ですが列車本数はかなり多く走っています。
運賃も全区間で180円。最低運賃は120円ですから、かなり割安です。
使用されている車両は信楽高原鉄道からのお古。
いすみ鉄道の200形と同じタイプのレールバスです。
なぜこの鉄道が今の時代に残っていて、こんなに安い運賃で運転されているのか、その理由は別の機会に述べようと思いますが、片道わずか8分間を往復しましたが、往路は8名、復路は25名ほどのお客様が乗っていました。
市役所前という駅名があるぐらいですから、市役所の職員さんの通勤列車になっているようですし、中高生もおばさんたちも乗っていました。
しっかりと地域の足になっているんですね。
線路を見るとコンクリート枕木がたくさん入れられています。
実は2年ほど前にこの鉄道は小さな脱線事故を起こしました。
その反省から安全対策として軌道強化を行ったようです。
大きなお金がかかりますが、きちんと対策を取ったということですね。
往復16分の列車の旅でしたが、いろいろ勉強させていただきました。
25年前に来た時に乗った湘南スタイルの車両も大切に保存されていたのがうれしかったです。
ヘッドライトに照らされて、現役車両や昔の車両が輝いて見えました。
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