ぶらり途中下車の旅、納涼急行 報告

昨日今日と、ぶらり途中下車の旅、糸魚川宿泊編を実施いたしました。

ご参加いただきましたのは10名の方。
旅館の部屋数の関係で今回は少人数での実施となりましたが、ご参加いただけなかった皆様方へ、どんな内容だったかをご報告申し上げます。

集合時刻は昨日26日の12時、糸魚川駅。
急行1号に乗車して市振へ向かいます。


市振の駅には観光急行の455神社の絵馬が75枚になっていて、地域の人が毎日お花を飾ってくれるようになっていました。
ありがたやありがたやです。


市振では町中散策です。
地元の和泉さんにご案内いただきました。


こちらは芭蕉の奥の細道で有名な宿屋、桔梗屋さん跡。
「一つ家に 遊女も寝たり 萩と月」
という句を詠んだとされている場所です。


そして北陸本線の旧線跡を探す旅。
ほとんどが国道8号線になっていますが、なかなかすごいものが残っていることに皆様衝撃を受けていましたよ。

気温35度の中、市振の町を巡って約1時間。
次は列車で親不知に向かいました。

目指したのはひすい海岸です。
本当にひすいなど拾えるのでしょうか?

でも、おじさんたちが童心に返ったようにみんな夢中。

ひすいじゃなくたって、自分が拾った石は、世界にたった一つだけの石なのです。

でも、くたびれた。
炎天下で、ここまでで疲労度MAX。

皆さん重い足取りで親不知駅へと向かいます。

やってきたのは観光急行。
市振-糸魚川間普通列車の急行4号です。

そしてそして・・・

炎天下の疲れも何のその。
納涼列車の始まりです。
本当は直江津からなんですが、特別に糸魚川からスタートでした。


直江津駅から納涼列車の正式スタートで乾杯。

こちらは1号車。
この日は夜行列車の運転日なので、1号車のお客様は「朝から朝まで」ご乗車いただく皆様です。
つまり、「ひま人の集まり」ということで、大爆笑の乾杯です。

ということで昨日の納涼列車のお客様です。


まずはこの方。
えちごトキめき鉄道の社外取締役のおひとり、株式会社ジョーサンの福田会長さんと奥様です。

予約されていらっしゃるとは聞いてなくて、いきなり乗ってこられたのでびっくりしましたが、ありがたやありがたやです。

皆様楽しそうにご乗車いただきました。
うちの納涼列車はとにかくお料理が良いんです。
皆さんふたを開けてびっくりされていました。

こちらはグループの皆様方。
仲間でわいわい、楽しそうですよ。

この納涼急行には儀式がありまして、それは何かというと、今年のダイヤではJRの観光列車「SHUKURA」と直江津で同時発車をするんです。

運転士同士が打ち合わせしたのかどうかはわかりませんが、同時発車後しばらく並走するときにお互いに手を振りあって、かなりテンションが高くなります。


こんな感じ。
こちらはカニ尽くしのお料理ですから、中にはカニを手に持ったり、お弁当を見せびらかしたり。
楽しい光景が繰り広げられました。

夕日の海岸を走り、名立では貨物列車通過のための待ち合わせにもテンションが高まります。
ご参加いただいた皆様方にはご満足いただけたことと思います。

さて、糸魚川到着でブラ鳥の皆様方は納涼列車から離脱。
お名残り惜しいですが、ここから私たちは大糸線の最終列車に乗車します。

まだ19時台だというのに、糸魚川の町は静まり返っていて、皆さん驚いていましたが、これが地方都市の現実というものです。
でも、新幹線の駅なんですけどね。
このままで行ったら、そのうち「はくたか」も何本かは止まらなくなると私は見ていますが、さて、どうしますか。

20:11発の大糸線の列車。
発車前に運転士さんが、
「動物が多く出没する地域を走ります。また、長野県側では大雨が降って雷が鳴っていますので、この列車は時刻通りに走れるかどうか・・・」と不安そうなアナウンス。

よっぽど自信がないのかな。

まあ、よい。
なるようになると、納涼列車でほぼ出来上がった皆様方。
2両編成でお客様14名。
ということは私たちのグループを除くと、一般のお客様は3名でした。

目的地平岩到着。
旅館も貸し切りでしたので、結局夜中の12時まで懇親を深めました。

さて、一夜明けて本日8月27日。

昨日は気が付きませんでしたが、旅館の入口に歓迎のサインが。

大糸線の列車が平岩を発車すると、旅館の皆様方が手を振ってくれていました。
こちらも車内から振り返します。
お世話になりました。

ちなみにこの旅館「白馬荘」さんのお部屋から見ると、こういう写真が撮れます。(撮影は松田安広さん)
四季折々の大糸線を部屋から撮れるんですから、また来ないとね。

糸魚川乗り換えでトキ鉄で能生駅まできた御一行様は、ここからジャンボタクシーに乗り換えて目指したのは・・・


徳合というところにある頸城トンネルの斜坑です。

入口には1969年4月の文字が。

トキめき鉄道の日本海ひすいラインは旧北陸本線ですが、頸城トンネルの供用開始は1969年9月末です。
それまでは今サイクリングロードになっている海岸線周りの旧線でしたが、自然災害を受けやすいことから、昭和44年10月のダイヤ改正で頸城トンネルに置き換えられました。
つまり、輸送力増強の名のもとに、国家政策としてこの11キロに及ぶ大トンネルが建設されたのですが、途中に4か所の斜坑と呼ばれる避難経路が確保されています。(1つは筒石駅です。)

その斜坑の一つが今回のブラ鳥のコースに組み込まれていたのであります。

ここは一般旅客が立ち入る場所ではありませんので、皆さんヘルメットをかぶって係員の先導によって長い階段を下りていきます。

こんなところに出るのです。
これはテンション上がりますよ。

遠くからゴーッという音が聞こえてきました。
しばらくすると、

来た!

目の前を列車が通過していきます。

大迫力です。

私も3年ぶりにここに来ましたが、涼しくて快適です。

こんな感じで記念撮影。

さて、帰り道。
降りてきたんですから、登らなければなりません。
行きはよいよい、帰りは恐い。

足が動くうちに来ないと、と思って今年のコースに入れました。

息ぜいぜいで表に出ましたが、待っていたのはお昼ご飯。
能生の道の駅、マリンドリームで豪華昼食。
皆さんで、いただきま~す。

そして最後に交直切換のデッドセクションを見て糸魚川に戻り、今回のブラ鳥は無事に終了となりました。

ちょうどキハ52が表に出ていたのでみんなで記念撮影。

いやいや、中身が濃かった。

ブラ鳥宿泊コースは春に続いて今回は2回目でしたが、皆さん、トキ鉄沿線の旅をたっぷりとい楽しみいただけたと思います。

次回は9月16日

二本木鉄道祭りと旧関山駅スイッチバック跡巡りです。

皆様方のご参加をお待ちいたしております。

それにしても、昨日、こんなに歩いて、今日は斜坑でしたから、もう足が動かん。
今日は早寝して、明日一日ボ~ッとしていましょうかね。

今回のツアー及び納涼列車にご参加いただきました皆様、ありがとうございました。

お疲れさまでした to me.