伝統も立ち止ればただの過去になる。

私の所属する佐倉中央ロータリークラブの橋岡久太郎さんが、今、千葉県全体のロータリークラブの代表である「ガバナー」という大役に就かれていらっしゃいます。

 

橋岡久太郎さんはカケス団長とも大の仲良しで、二人の共通の秘密も私は存じ上げておりますが、実は、橋岡久太郎さんは日本の伝統芸能である「能楽」の大家でありまして、観世流シテ方の九世であり、橋岡會のお師匠様であります。

芸能人という言葉がありますが、芸能の能は能楽の能でありますから、そんじょそこらの芸能人ではないのでありますが、友達の御縁で実はいすみ鉄道沿線でも「能楽とオペラ」などを演じていただきましたから、皆様よく御存じかと思いますが、つまりは大先生なのであります。その橋岡大先生が、今、千葉県のロータリークラブの代表であるガバナーとして、活動されていらっしゃいますので、サンデー毎日の私としては、何とかお力になるべく、昨日今日と地域を回るお供としてお手伝いさせていただいたところです。

 

千葉県の会員の皆様方の前で卓話をされる橋岡ガバナーです。

 

昨日は成田地区を訪問いたしました。

 

本日は船橋地区を訪問しました。

 

各地区の皆様、たいへんお世話になりましてありがとうございました。

 

ところで、ガバナーが各地区の皆様方の前でお話をされることを「卓話」と呼んでいるのですが、橋岡先生がこの卓話でおっしゃるお話で、私が一番「なるほどなあ」と思う言葉があります。

それは本日のタイトルである「伝統も立ち止ればただの過去になる。」という言葉です。

 

能楽というのは700年前から続く日本の伝統芸能で、ユネスコが定める世界無形文化遺産の第1号に認定されたほど世界的に高く評価されているものです。あのシェークスピアが500年前だそうですから、それより200年も古い。その家元の橋岡先生が、先代から教えられた言葉の一つのようですが、「伝統も立ち止ればただの過去になる。」という言葉は、実に重いものがあり、また、実に「なるほどなあ」と思うのであります。

 

どういうことかというと、「昔はよかったなあ。」とか言っていたのではだめだということです。

 

私たちは、常に前を向いて進んでいかなければならないのです。

時には立ち止まることはあるかもしれませんが、それでも前に進んでいくことが必要なのです。

それは常に決断していくということです。

自分で何も決断しない、決断できない、ということは罪なのです。

過去を振り返っているだけでは食べて行かれませんからね。

 

ということで、この2日間は、千葉県内のロータリアンの皆様方(地域の名士の方々)とご縁をいただき、実に充実したサンデー毎日を過ごせたのであります。

 

「伝統も立ち止ればただの過去になる。」

 

さあ、しっかり前を向いて進みましょう。

そういうあなたの歩いた道が伝統になるのです。