さようなら103系

国鉄時代から活躍してきた103系電車が大阪環状線から本日引退したようです。

 

10月3日に103系がラストランするとは、なかなか粋なはからいのような気がします。

 

103系電車は東京生まれの東京育ちの私にとって見たら、懐かしいというよりもどちらかというと空気のような存在で、ほとんど意識することなく、実に自然に、東京の電車として乗車していましたので、「感慨」と呼べるような思いは込み上げてきませんが、それだけ日常の電車として、当たり前の存在だったと思います。

 

東京近郊から103系が消えたのはすでにかなり以前の話で、山手線などは、それから3代も車両が変わっていますから、今まで大阪環状線で走っていたというだけである種の驚きを感じますが、それだけ大阪の会社は電車を大切に使ってくれていたんだと考えると、ありがたいなあと思います。

 

何しろ、私が物心ついたころは山手線はまだ黄色の101系で、時々緑色の電車がやってくるのが珍しくて、親にせがんでわざわざ数本電車を見送って、103系の電車に乗った記憶があるぐらいですから、もう50年以上も活躍してくれたことになります。

当時の板橋では、まだ中山道に都電が走っていた時代です。そう考えると、今山手線で走っている新型電車が今後40年も50年も走るかというと、たぶん答えはNOでしょうから、103系という電車はそれだけ偉大な電車と言っても良いかも知れませんね。

 

 

昭和50年ごろ。

川口(上)、池袋(下)

 

今思えば、なんでこんな写真撮っていたんだろう、というようなスナップ。

それだけ意識しなかった電車です。

 

こんな頃からずっと活躍してきてくれたんですね。

 

本当にお疲れ様でした。

 

 

でも、まだもう少し楽しめますよね。

 

あと、もう少しだけ楽しませてください。