いすみ鉄道バスがすごい理由 その2

いすみ鉄道が羽田空港発着で運行している観光バスがすごいんだと申し上げました。
羽田空港で飛行機から乗り継ぐことで、北海道から九州にお住いの皆様方が、朝家を出たら午前中に大多喜に着くことができます。
そして、いすみ鉄道のムーミン列車やキハに乗って観光鉄道を体験した後に、羽田空港から飛行機に乗れば、日帰りができるんですよ。
日本全国から日帰りができるということは、日本の中心だということですから、いすみ鉄道は日本の中心を走るローカル線であり、大多喜町は日本の中心にある城下町で、日本の中心にある過疎地なんですよ。
このような理由で、いすみ鉄道が運行している観光バスは「凄い!」ということですが、実はそれだけではないんです。
日本全国から午前中にいすみ鉄道に来ることができるバスは、羽田空港を午前9時50分出る第3便ですが、その前に午前7時ちょうどに出る第1便というバスがあります。
実はこのバス、関東一円から羽田空港にやってくる羽田空港直行の高速バスに接続してるんです。
羽田空港を利用したことがある方ならお気づきかもしれませんが、羽田空港発の全国各地への航空便の朝の出発のピークは午前7時です。
北海道から九州、沖縄を含む全国各地へ、午前7時前後にたくさんの便が出発していくという羽田空港のラッシュ時間です。
だから、この出発のピークに間に合うように関東の各地から羽田空港直行の高速バスが何十便も運転されているんです。
だから、それらのバスを利用すれば、ご自宅の近所から羽田空港で1回乗り換えるだけでいすみ鉄道の大多喜駅にやってくることができるのです。
これが、羽田空港からバスを発着させている最大の理由です。
何で東京駅じゃないんですか? と聞く人がときどきいますが、東京都心の交通事情を考えた場合、羽田空港から東京駅へ足を延ばすと、それだけで往復2時間かかる場合があります。
だから、都内-大多喜直行便を最短時刻で運転するなら、羽田空港しかないわけです。
そして、羽田空港へは関東一円から午前7時のピークに合わせてバスが来ていますから、ベストな場所というわけです。
今まで高速道路や高速バスといえばローカル線にとって最大の危機的存在だったわけですが、そういう今までの常識ではなく、もっとグローバルに考えれば、高速バスをどう使うかが勝負どころじゃないでしょうか。
まして、東京駅や新宿駅などの都心の駅を発着するのであれば、「わかしお」に乗って来ていただければ良いわけで、いすみ鉄道のキハの急行1号の時刻はちゃんと「わかしお1号」と「新宿わかしお」から乗り継げるようになっているのです。
だから観光バスを走らせることでJRと対抗しようなんてことじゃなくて、お客様の選択肢を増やして、少しでも多くの皆様方がいすみ鉄道に来やすいようなコースを設定しているのです。
これが、航空業界出身の私の考えです。
最寄駅から乗り換えなしで午前7時までに東京駅や新宿駅へ行くことができる方は結構限られると思いますが、羽田空港なら意外とサッと来られるのが関東の交通事情なのです。
ということで、いすみ鉄道連絡の観光バスのご予約は こちら からお願いします。
「コース詳細・旅行代金」からご希望のコースを選択するとカレンダーが表示されます。
7月のカレンダーを表示して、ご希望の日をクリックしてください。
皆様のご利用をお待ちいたしております。
※このバスは観光バスです。3日前までのご予約が必要です。高速路線バスではありませんので、ご予約のない方、片道利用などはできませんのでご注意ください。
本日のブログは、台湾国鉄の西部幹線を走る特急列車、自強号の車内からUPいたしました。
交通新聞社、鉄道ダイヤ情報の助川編集長と一緒に台湾鉄道三昧の旅をご案内中です。