FDAという航空会社をご存じですか?
フジドリームエアラインズ
略してFDA。
静岡空港から発着している航空会社です。
8月に一度乗せていただきましたが、あれは大井川鐵道とコラボ企画している「富士山遊覧ツアー」。
つまり、静岡発静岡行のどこにも行かないフライトでした。
FDAという航空会社はもう15年も前から飛んでいて、もともと静岡空港が拠点でしたが、今では名古屋空港や神戸空港もハブにして、札幌(丘珠、新千歳)、青森、花巻、山形、新潟、松本、出雲、高地、福岡、熊本、鹿児島と、主として地方空港を結ぶ路線を全国ネットで飛んでいるのです。
私も名古屋-新潟など何度か乗ったことがありますが、静岡空港からだと就航地が限られているので、出張目的とかではなかなか使えないんですが、先日鹿児島へ行った帰りにちょうど良い時間帯の便がありましたので乗ってみました。
時間が合えば便利なんですよ。
だって、羽田空港からだと家まで3時間以上かかるし、新幹線代が1万円プラスされますが、FDAなら地元の静岡空港だし、何しろ乗客用の無料送迎バスがお家のすぐ近くまで来てくれるのですから。
機内誌DREAM3776
なぜ3776かわかりますか?
3776メートル、
富士山の標高なんです。
飛行機はブラジル製の小さなジェット機で70席ほどしか座席が無いんですが、私が乗った時は静岡の熱いお茶にお菓子が出ました。
期待してないと嬉しいですよね。
小型機なのでWIFIとか座席モニターとかは無いんですが、大型機でWIFIが付いていても、いつも何だか速度が遅くてイライラすることが多いので、無ければ無いでいろいろお楽しみを見つけることができるというもの。
座席に余計なものが付いていないので、座席の下にも機械の箱などなくて、足元ゆったりでございます。
飛行機の大きさと一人当たりの座席のスペースの広さって、全く関係ないのです。
で、機内誌をめくっていたら新潟特集。
おぉ、カーヴドッチだ。
そう、新潟もいいワインを各地で作っているんですよ。
上越の岩の原ワインが日本のワイン発祥の地ですからね。
で、ページをめくると今度は町中華特集。
いいねえ、町中華という言葉の響きが。
行きに乗った飛行機の機内誌は確か北京ダック特集でしたけど、何世紀も前から続くという中国本場の北京の専門店のお話。
実は私、北京ダック大好きなんですけど、中国本場の北京ダックのお店を特集していても、「よし、食べに行こうか。」って思わないんです。
だから、その機内誌を読んだ時も「ふ~ん」。
北京も上海も香港も、何度も行ってるけど、台湾と違って今さらわざわざ行ってみたいとも思いません。(台湾はいつでも行きたいところですよ。)
でも、全国各地の町中華なら、「おぉ、行ってみたい」とちょっと思いますよ。
まして、取り上げている町中華のお店はFDAの就航地なんですから、静岡空港からひとっ飛び。
う~ん、どうしようかな?
いつ行こうかな?
そんな気持ちになるわくわく感が機内誌から飛び出してきたのです。
で、いろいろなグッズもあるし、機内のサービスも地元感が出ていて、なんか良いでしょう。
で、ふと目に留まったのがココ。
「機内誌を無料でお持ち帰りいただけます。」
これならどこの航空会社も同じでしょう。
でもその後の言葉。
お持ち帰りの際は新しい冊子をお渡しいたしますので、客室乗務員までお知らせください。
こんなこと書いてある会社他にあったかなあ?
機内誌って、月初は良いけど月末になるとボロボロのが座席に差してあったりするでしょう。
持って帰る気になりません。
けど、「新しい冊子をお渡しいたします。」ってなんか良くないですか。
気づかいというか、やさしい会社なんだなあというイメージが持てますよね。
小さい会社のこういうところの気づかいが大手にはまねができないところなのかもしれません。
なんとなくFDAって良いなあって思いました。
そうそう、今から50年も前のことですが、こんな会社の優しいサービスを思い出しました。
サービスを提供する会社として、見習わないといけませんね。
FDAさん、同じ静岡の会社として、一緒に頑張りましょう。
静岡空港の正式名称は富士山静岡空港なのであります。
ほらね。
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