パン祭りの収穫

私はだいたいひと月に一度ぐらい千葉の家に戻ります。

新潟へ来た直後は結構頻繁に戻っていましたが、なんだかんだで新幹線代が往復2万円かかるし、観光が主になってくると土日が仕事になってくることもあって、帰っている暇がない。

子供もみんな成人したし、特に帰る用がない。

「お前は用がなければ家に帰らないのか? 家って、用があるときじゃなければ帰らないのか?」

某友人からそう言われたこともありますが、だから、つまりだいたいひと月に一度程度帰るのであります。

で、帰るとカミさんと買い物へ行って、昼飯を食べるというパターン。

なぜなら、カミさん的にはいつもの近所のスーパーで用が事足りるから遠出はしないし、食事も適当に済ませているみたいだから、しっかりと栄養があるものを食べさせないと、この年齢になると骨がスカスカになったりしかねない。

ということで、先日は幕張のイオンへ出かけたのであります。

幕張のイオンはでかいので、モールの中を歩いていると万歩計の数字が稼げるし、お店を見ていると何となく世の中の動きがわかる。
私はもともと商店街育ちなもんですから、ショッピングをする目的じゃなくても商店街を歩くのが苦にならないのです。
だって、家に前の道を歩くようなものだからね。

でもって、幕張のイオンに行ったらこんなことをやっていたのです。

「パンフェスタ」
それもご当地パンを集めてるのです。

私は別に菓子パンマニアではないですが、「そこへ行かなければ買えない菓子パンや総菜パン」があるのは知っています。
その「そこへ行かなければ買えない菓子パン」が一堂に会しているのですから、面白いじゃないですか。

例えばネギパンは熊本の高岡パン。
ようかんパンはご存じ札幌の日糧パン。
日糧パンは全国にあると思いますが、ご当地パンも作っているようですね。
札幌へ行くとコンビニでいつも買ってます。
アベックパンはチョコレートの山の間にホイップクリームが入ってるもの。
兵庫県加古川のニシカワパンです。

もちろん我らが上越の笹団子パンもありました。

人気のパンはもうなくなってるものもありました。

表示を見ると「離島からの輸送料が含まれています。」と書かれてる。
そりゃそうですよ。
遠方から運んでくるんですからね。
価格に転嫁するのは正しい行為です。
でも、消費者が買うかどうか。
割高感を付加価値が克服するような商品じゃないと難しいところです。

でも、全国いろいろなところでお祭りをやって、そこへ届けるとなると、確かに付加価値はありますが、輸送方法や賞味期限などかなりリスキーですよね。

駅弁祭りなどでトラブルが発生していますからねえ。

でも、菓子パンなら2~3日持ちますから、翌日届けば1~2日は食べられます。

ということで、これだけ買ってきたのです。

笹団子パンは日持ちがするので2個。

でもって、一番おいしかったのは何かというと・・・


コレ!
福神漬カレーパン。

山形の太陽パンという会社が作ってるパン。

カレーパンを食べるときに、何か物足りなさがあったんですが、なぜ、そのことに今まで気が付かなかったのだろう。
全く目からうろこ状態。

これ作った人、天才ですよね。

買ってきたパンはそれぞれみなおいしかったんですよ。
でも、この福神漬パンの発想には感心しました。
カレーパンを食べるとポリポリするんですから。(笑)

ご当地パンの中で私のお気に入りは滋賀県のつるやさんという会社が作っている「サラダパン」。
今回は売ってませんでしたが、このサラダパンがとにかく目からうろこ。

ふつうはポテトサラダとか入ってると思うでしょう。
でもね、ホットドッグスタイルのパンの中に挟んであるのは沢庵なのです。
それもマヨネーズで和えた沢庵。

これがうまいんですよ。

皆さん、見かけたら絶対に買ってみてください。

だまされたと思って。

だまされたって百円玉の世界ですから大丈夫です。

ということで、すべてのパンを半分に切って食べてから、私は新幹線に乗って帰ってきたのであります。

お家に帰ると、どうしても体が大きくなるのであります。


我が家の次男猫、てんてん。
15歳なので少しボケてきていて、テーブルの上に乗るようになってしまいました。
テーブルの上に乗ってはいけませんと躾けているので他の猫は乗りませんが、お爺さんになって、「まぁ、いいか」と優しくしようと思っています。

なぜならこちらもお爺さんですから、やさしくしてもらいたいしね。