お茶の違い

静岡から東海道本線の電車に乗って大井川鐵道にお越しになる方はお気づきになられると思いますが、島田を出た電車は大井川の長い鉄橋を渡ると右にカーブして山肌にへばりつくように坂を上り始めます。
そしてその坂を登りきったところが金谷駅です。

金谷駅のホームからはお天気がよければ富士山を見ることができますが、金谷駅のホームの先にはトンネルがあって、発車した列車はすぐにトンネルに入ります。

実はここから先は牧之原台地と呼ばれる山間地に入って、列車はしばらくの間くねくねと山の中を走ります。
そして、この牧之原台地と呼ばれる山間地は静岡県を東西に分ける峠でもあります。

静岡県は大きく県東部と県西部、そして伊豆に分かれていますが、大井川鐵道が分岐する金谷駅と次の菊川駅の間が県の東西の境目なのです。

で、ここで何が変わるかというと、私が2年間住んでいてなんとなく感じるのですが、牧之原台地を境として東の部分は静岡市の方を向いていて、西の部分は浜松市を向いているように思います。
車のナンバーも静岡ナンバーから浜松ナンバーに変わりますから、行政の分かれ目でもあるのでしょう。

私は掛川に住んでいますので県の西から東へと峠を越えて毎日通っている形ですが、実は東海道本線の電車も静岡方面からの電車が全部浜松方面へ行くのではなく、日中時間帯などは2本に1本が島田止まりで静岡方面へ折り返してしまいますし、浜松方面からくる上り電車も掛川で折り返してしまう電車がありますから、島田から掛川の間は東海道本線で輸送量の少ない区間と言えるでしょう。

そうなると生活習慣でもおそらくいろいろなものが変わってくるのではないかと思いますが、私がこちらへ来て気付いたのはお茶が違うということです。

同じ緑茶でも違うのです。

私は東京生まれで東京育ちですから、緑茶の違いというといわゆる煎茶の他にほうじ茶や番茶、茎茶などを思い浮かべますが、そうではなくて、お茶の濃さが違うのです。

こちらは菊川のお茶。
可愛い茶娘のイラストがありますが、「深蒸し」と書かれています。

お茶の葉っぱをお茶にする時の製造工程が私たちが関東で飲むいわゆる煎茶と深蒸し茶とでは違うようです。

煎茶(浅蒸し)と深蒸しの違い。
この写真は2つのお茶の比較ですが、これだけ違うんですよね。
詳しくはこちらの会社さんのブログに書かれていますのでご興味がある方はご一読いただければと思いますが、私が子供の頃からふつうに飲んできたお茶は、昔お爺さんやおばあさんが「おっ、今日は茶柱が立った。縁起がいいな。」などと言っていましたが、あの薄緑色の茶柱が立つようなお茶は「浅蒸し」だったということをこちらに来て初めて知りました。

https://www.satoen.co.jp/blog/sencha-fukamushi-chigai/
【製法の違い】浅蒸し茶と深蒸し茶の違いとは?香りと味が変わる理由を解説 | 佐藤園ブログ|お茶の子彩々

同じ静岡でも西と東でこれだけはっきりと違うようですが、金谷駅の先にあるトンネルがその境目だと考えると、日本ってまだまだ知らないことがたくさんあっておもしろいなあと思います。
ちなみに金谷から大井川をさかのぼる川根のお茶は浅蒸しだそうですから、一駅で全く変わるのですね。

さて、掛川に住んでいる私はお休みの時はたいてい浜松へ出かけます。
静岡よりも近いですから、という理由ですが、今日も浜松へ買い物に行きました。

ほら、なかなか良いものが手に入りましたよ。
やっぱり百貨店は違いますね。

ということで、私はお茶よりも「おちゃけ」の方が、特に夕方以降の時間帯はありがたいものですから、ただいまこれよりは本日の収穫をありがたく頂戴しようと思います。