久々のパンツ・マネジメント

大阪の万博鉄道まつりから帰宅しました。

午前中大阪で打ち合わせをして、午後のサンダーバードに乗って、金沢乗り継ぎで上越妙高というコースです。

サンダーバードが金沢まで来るのは今のうちだけ。
金沢駅の改札口には「あと93日」と書いてありました。
デジタルで毎日毎日数字が減っていくカウントダウンです。

そういえば、昔々のその昔、あれは1970年(昭和45年)のころ。
池袋駅東口の都電の電停のところから西武デパートを見ると、デパートの壁にエキスポ70の掲示があって、「大阪万博まであと○○日」って書いてありました。

今回のイベントは大阪の万博公園で太陽の塔のところでしたし、大阪市内には今度の万博の赤と青のキャラクターの掲示があちらこちらにありましたが、1970年の「世界の国からこんにちは」はもう半世紀も前の話なのですね。
(当時の池袋東口は護国寺の方から都電の線路が伸びて来ていて、今でもあるタカセ洋菓子店のちょうど前で行き止まりになっていたのです。首都高速5号線は当時すでにありましたよ。ただし、北池袋ランプが終点でしたけど。)

とまあ、サンダーバードに乗っただけでこんなことを思い出すという特技が私にはあるわけで、暇つぶしになるのであります。

高田駅に着くと駅前はイルミネーションできれい。
今年は暖冬で温かく、今日もコートがなくても大丈夫な感じですが、年末も押し迫ってきた感が出てきましたね。

さて、地元に戻ってきた私でありますが、今の私には大きな問題があります。
それは何かというと、ここまで戻ってきましたが、お家に帰れないということであります。

12月5日から14日まで、自宅マンションのエレベーターが工事中で動いてない。
リニューアル工事で10日間運転を休止しているのでありますが、じゃあ、その間どうしたらよいのですか?と聞いたら、「階段を使ってください。」というなんとも無情なお返事が。

私のお部屋は11階。
無理だな。
だいたい、そんなことがあってよいのか?
介護が必要なおばあちゃんやおじいちゃんがいて、毎日のように送迎の車が来ているけど、どうするの?
飲料水、アマゾンで頼んでる人がいるけど、どうするの?

あぁ、レ・ミゼラブル。

そんなことはお構いなしにエレベーターは止まっているわけでして、つまり、スーツケースを持ってお家には帰れないのであります。

だから今夜もホテルにチェックイン。
14日まで目と鼻の先のお家に帰れないのでありますが、そこで急遽浮上したのが「パンツ」の問題。

実は、大阪に3泊してきたのですが、その前にも私はこちらのホテルで3泊しておりまして、12月5日に自宅を出るときに、うちにあったパンツをすべて持ってきたのでありますが、そのパンツを6泊ですべて消費してしまったのであります。

お前はパンツを6枚しか持っていないのか?
という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますが、そうではありません。
もっと持ってますよ。

でもね、先週末には東武のイベントに行っていたのですよ。

東武のイベントから帰ってきたのが12月4日の夜でして、その日は洗濯しなかったんですが、翌5日にエレベーターが止まって、「これはやばい」と急遽5日からホテル住まいになったのですが、その時に洗濯したパンツを全部持って出てしまうと、帰ってきたときに穿くパンツがありませんので、急いで洗濯機を回して、パンツを3枚ばかり干してきたのです。

3枚干して、6枚持ってきましたから、さて、私はパンツを何枚持っているでしょうか?

3+6=9・・・9枚!

そう思う人もいるでしょう。

ブブ~!

正解は10枚ですよ。

なぜなら、その時に1枚穿いてるわけですからね。(爆)

単身赴任のお爺さんがパンツを10枚持ってるって上等だと思いませんか?

それだけ私はパンツには余裕を持って、きちんとマネジメントをしているのですが、その私のパンツが本日終わってしまったのであります。

例えば飛行機の話をしますけど、飛行機は翼の中に燃料タンクがあります。

その燃料タンクというのは翼の中でいくつもの部屋に分かれていて、飛んでいるうちにタンクを切り替えるのです。
なぜなら右の翼の燃料だけを使用していると、右だけが軽くなりますから左がドンドン重くなって飛行中のバランスが崩れるわけで、今までの使用燃料をタンクゲージでチェックして、程よいところで反対側にあるタンクを開けて燃料タンクを切り替える。
その時には必ず燃料ポンプをオンにして、きちんと燃料がエンジンに入るかを確認して、確認したらポンプをオフにするというような手順が必要で、なぜなら一度燃料が流れ始めると、マニホールドプレッシャーで燃料は勝手に流れていくんですが、タンクを切り替えるときは要注意で、パイロットはそういうことを確認しながら飛行中はこまめにフュエル・マネジメントをするわけです。

そのように、今積んでいる燃料と、これから必要になる燃料をきちんとマネジメントするのは当たり前のことですし、私はそういう仕事をしてきましたからね。
もっと身近な例で言えば、次の給料日までに幾らでやっていかなければならないということってあるでしょう。
そういう時に、出ていくお金のコントロールをしないといけませんね。
それと同じですから。

出張が多い私にとっては、つまりはパンツ・マネジメントというのは非常に重要な課題でありまして、常に神経を研ぎ澄ませているのでありますが、今回は降ってわいた災難と言いますか、突然10日間も自宅に戻れない事態が発生してしまったので、エマ-ジェンシーなのであります。

でもね、エマ-ジェンシーに対しても私はきちんと心の準備をしていたわけでして、それは何かというと、6枚のパンツがあれば、上越で最初の3泊は問題ありません。次の大阪3泊でパンツが尽きるのですが、大阪での滞在中にホテルのコインランドリーで洗濯をすれば全く問題ないじゃないですか。

だから、大丈夫だと思っていたのです。

ところが、私が大阪で滞在したホテルにはコインランドリーがなかったのであります。

その大阪のホテルというのが、何を隠そう、あの懐かしい「世界の国からこんにちは」の半世紀前のイベントの時に開業したホテル。
自分なら絶対に泊まらないホテルなのですが、今回は旅行会社手配。

私ね、いつも出張の時は自分でホテルを手配するのですよ。
なぜなら、ホテルは大事な休息場所ですからね。
ところが昨今急激なホテルの値上がりで、会社の出張規定の金額では宿泊できないのです。
だから、今もこうして自分でお金を払って泊まっているように、会社の規定を超える金額に関しては自分で払って好きなホテルに泊まろうと思っていたんですが、今回は大阪のホテルがかなり高いということで、「会社払いで旅行会社経由で予約をしてください。」となりまして、そうすれば全額会社負担で経費として計上できますからね。

でもって、旅行会社が選んでくれた伝統ある老舗ホテルに滞在したんですよ。
自分じゃ絶対に選ばないホテル。
そうしたらコインランドリーがない!

ホテルの選択を誤ったら洗濯できなかった。

という笑い話なのであります。

で、上越に戻ってきて、ホテルにチェックインして、私はまず第一にこの6日間で使用済みとなったパンツはもちろん、シャツ、ハンカチ、靴下などをすべてホテルのコインランドリーの洗濯機にぶっこんで、乾燥までの90分の間にこのブログを書いているのであります。

そう、このホテルにはコインランドリーがあるのを知っていたのですが、前半3日で一度洗濯をするまでもないと考えていたのです。

燃料タンクの燃料を使い果たしてエマージェンシーだと宣言するパイロットは、そもそも論として失格なのですが、目の前はコンビニだしね。

ということで、今回はギリギリのパンツ・マネジメントのお話でございました。

ということで、

Don’t worry, I am wearing PANTS !

6枚洗っても、1枚穿いてるからね。

はい、洗濯終了!

さすがに疲れたので明日は1日休みます。

「古いパンツを穿いてくれ!」 と妻

パンツが2枚