クロザとコッペル

今日はクロザのお客様の対応をいたしました。

いつもよりも早めに出社して、朝の快速電車に「乗務」です。

今日は越山のヘッドマーク。
昨日は加賀でしたが、10月から12月までの3か月間は、旧国鉄時代の昭和の北陸本線、信越本線の名列車シリーズとなります。

急行「越山」は1964年の北陸本線富山電化時に大阪-富山を結ぶ急行電車としてこの455と同じ系列の電車でデビューした列車。
昨日の「加賀」は1963年に金沢まで電化された時にデビューした急行列車でしたが、金沢まで電化した翌年に富山まで電化されているとは、当時の国鉄の近代化が急ピッチで進められていたことがわかります。
ちなみに富山からの電化が直江津まで到達したのが5年後の1969年。これで北陸本線の全線電化が完成したことになりますが、その後はと言えば、信越線の直江津-新津間はすでに電化されていましたので、新津から先、羽越線の電化が3年後の1972年。この時まで新津機関区に配属されていたのがC571。坂町機関区に配属されていたのがD51498ですが、C571は皆様ご存じのように梅小路入りし、D51498の方は八高線で鉄道百年記念運転の後に後閑駅に保存されました。

とまあ、そんな鉄道の歴史を物語るのが「越山」「加賀」といったヘッドマークで、トキめき鉄道ではそういう列車を走らせることで、少しでも鉄道に関しての知見を深めていただきたいと思うのであります。


▲昨日の急行「加賀」 撮影:小宮山英一さん

ということで、本日のクロザのお客様は京都からお越しの大久保さん。
観光急行の常連の方です。

さあ、出発進行!

と、直江津駅を出たとたんに皆さんのスマホが一斉に鳴動して緊急速報!!

列車は急停止をいたしました。

メールにもある通り、もちろん訓練なのですが、運転士の高野さんは安全確認の後、指令に連絡をして指示を得て運転再開。
車内では車掌さんが「只今緊急速報を受信いたしました。これは訓練ですが、一旦停止して安全確認をしております。」とアナウンス。
今日のクロザは特別編でしたね。

ちなみに高野運転士は自称「社長の次に国鉄ファン」と言われる筋金入りの運転士さん。この電車に乗務するのが楽しみという方ですので、皆様、見かけたら声をかけてみてくださいね。

今日は雨で静かでしたが、二本木駅では応援団の深石さんがのぼりを持って待っていてくれました。
ありがたいことです。

別件ですが、妙高高原駅近くの跨線橋でしたが、老朽化のために撤去しましたので、もうここからの俯瞰撮影はできません。ご了承ください。
ていうか、最近では沿線でシカやクマなどの目撃情報がありますので、あまり山の中の線路付近には立ち入らない方がよろしいかと思います。
今年は動物の当たり年のようですから。

さてさて、クロザの後はくびき野レールパークへ。
昨日今日と秋の運転会(一般公開)を実施していました。

ここは車がないと行かれないところなんですが、直江津駅からのシャトルバスが運行されていて、観光でいらしたお客様でも参加しやすくなっていました。
運賃はかかりますが路線バスの案内もあって、これだと予定が組みやすいですね。

今日はあいにくのお天気でしたが、それでもたくさんの来場者がありました。

このくびき野レールパークは「くびきのお宝を残す会」という団体の皆様方がボランティアで運営されていますので、私も応援させていただいていますが、何しろこんな貴重な車両が保存されていて、それを一般公開して体験乗車させてくれるのですから、ありがたいですね。


地元の高校生も車掌役で参加。
若い人にいかに参加していただくかというのが全国共通の保存会の悩みですが、ここでは後継者の養成も進んでいるようですね。(笑)

コッペル2号機も貴重なんですが、私としてはこのホジ3が一番貴重。
皆さん蒸気機関車ばかり注目していますが、蒸気機関車の次の世代の気動車(ガソリン車)などの初期世代というのはなかなか残っていないのです。

バスもそうですね。
ボンネットバスは残されていても、その次の世代のいわゆるキャブオーバーと呼ばれるバスの保存車はとても少ないですが、そういう意味では第二世代初期型というのは産業史の中でも残っていないものなのです。

おっ、気づいたらここにも子鉄がいた!

頑張ってるねえ。

この世代が一生懸命やってくれていることが、この地域の宝なんですよね。

本日の活動報告でした。