ヨがヨなら・・・

世が世なら、俺はお前たちとは口もきかん。

そういえば昔はお公家様や武家出身の子弟たちがこんなことを口にしていたなあ。
今でこそ世の中フラットになりましたが、旧家とか公侯伯子男とか、私が若いころにはそんな言葉もありまして、そんな成れの果ての人たちもまだいました。
今でもいるかもしれませんが、航空会社ならともかくローカル線なんてやっていると、とんとそういう方々には出会うことが無くなりましたね。

D51がやって来るということで、いろいろ準備に余念がない毎日ですが、転車台の修繕が終わりまして、いよいよという感じになってきました。

そんな時に「世が世なら、俺はこんなところにはいないんだ。」と言わんばかりに「ヨ」が到着しました。

「ヨ」。
わかります?

こいつが「ヨ」
2両あるから「ヨ・ヨ」ですね。

ヨがヨなら、の「ヨ」でございます。

昔の貨物の車掌車。

貨物列車にも昔は車掌さんが乗務していて、この車両が編成の一番後ろに連結されていたのをご記憶の方もいらっしゃると思いますが、「シャショウ車」の「ヨ」を取って形式名の頭は「ヨ」。
クハでもモハでもキハでもなく「ヨ」なのです。

まるで、「世が世なら俺はこんなところにはいないんだぞ。」と言っているかのように私には見えるから不思議です。

D51の後ろにくっつけて、見学にいらしていただいたお客様に体験乗車をしていただくための「ヨ」です。
そう、世が世なら、「ヨ」になんて乗ることができませんでしたが、それが直江津で体験できるのであります。

直江津駅構内も着実に準備が進んでおります。

私も2年目ですから結果を出さなければなりません。
公募社長イコール即戦力、というのはそういうものだと私は思っていますので。

「ボーッと生きてるんじゃないよ!」

とチコちゃんに叱られそうですからね。

でも、デゴイチが来るんですから「ボーッ!」と生きていてもよいのであります。

皆様、どうぞお楽しみに。