本日は雪害のため運休列車が発生しました。

本日21:00の直江津駅です。
こうして見るときれいですが、海辺の直江津でこの状況ですから、はねうまラインでは高田から先、新井方面で多くの雪に見舞われております。

数本の列車に運休や区間運休が発生しまして、お客様には大変ご迷惑をおかけいたしておりますことをお詫び申し上げます。

2360M 15:41 直江津発妙高高原行列車がパンタグラフに雪を抱えて新井-二本木間で停車してしまいました。
状況的にはパンタグラフに付着した雪と氷のため、パンタグラフ本体が下がってしまい、架線から電気を取ることができなくなりました。

大雪で登れなくなるような状況であれば、列車をバックさせることは可能ですが、パンタグラフから集電できない状況では、たとえ下り勾配であっても列車を動かすことができません。
直ちに直江津駅の車両課の職員2名が現場に急行しましたが、発生現場まで時間がかかること、車両課の職員が到着してもすぐに復旧することが見込めなかったため、乗車中のお客様を運転士が最寄の踏切まで誘導し、手配したタクシー数台に分乗していただき救済いたしました。
体調不良を訴えられたお客様は居なかったと報告を受けております。

私もすぐに運転指令所に行き、指令と運転士、駅との連絡のやり取りやトラブル処理の状況を確認させていただきましたが、今回一番ネックとなったのはパンタグラフから集電できないという事態です。

先日、京都で電車が立ち往生し、数時間も閉じ込められたという事故がありましたが、何時間閉じ込められても電気が通っていれば空調も暖房もトイレも使えます。
ところが、電気が通っていない状況では暖を取ることもできません。
時間的には夕闇が迫る時間帯で、外は雪が降っているという状況の中で、お客様を何時間も車内に留めておくことはできないと判断したため、線路を歩いていただきましたが、できるだけ速やかにタクシーにてお客様を救済することができたと考えます。

雪でパンタグラフが下がり、電気が通らなくなるという事態が一番恐ろしい状況です。今回はまさしくそういう状況下でしたが、ご乗車いただいていた10名のお客様には大変ご不便ご迷惑をおかけいたしましたが、時間的制約がある中で、速やかに対処できたのではないかと考えます。

まだ、雪は降り続いています。
「この下に高田あり」と言われるほど雪深い高田の町は、その名の通り豪雪地の形相で、道幅が狭くなってすれ違いができないことから我が家の前のバス路線も迂回で走らなくなりました。


▲高田本町通り 我が家の近くです。

鉄道も運休やダイヤの乱れが多く発生しています。

明日の朝以降もご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます。