台湾の駅弁

先日のブログでCI(中華航空)の機内食の話をしましたが、数年前、私は台湾観光協会と台湾国鉄の協力で、台湾の鉄道のDVDを制作し、年に何度も台湾を訪問しました。
台湾の国鉄は戦前に日本が作ったもので、線路の幅も日本のJRと同じ。車体も同じ大きさで、駅構内なども昭和の国鉄時代の雰囲気をよく残していて、新幹線開業直前でしたが、初めてでも懐かしいところという印を持ったのを覚えています。
台湾国鉄のDVDの話は後日するとして、食い物の話の続きとして、台湾の駅弁をご紹介します。


台湾の駅弁はご覧のようにご飯の上に肉や魚が直接乗っているものがほとんどで、日本の駅弁に比べると見た目は少々劣ります。
ところが、味は最高で、台湾の鉄道旅行には欠かせない存在です。
写真は台北駅の駅弁。
骨付き肉を揚げたもの(パーコ―)に煮卵がついて日本円で200円ほど。
日本の駅弁と決定的に違うのは、温かいものを食べさせようという心遣い。
日本では弁当と言えば冷たいご飯が当たり前ですが、中国の文化では 「冷たいご飯を食べるほど悲しいことはない」 というそうで、列車の到着に合わせ、台北駅の地下で小まめに作って販売しています。
何度も台湾に行っているうちに気に入ったのが写真に見える「煮卵」。
駅の売店などで、炊飯器のようなお釜に入れて売っていて、烏龍茶の葉っぱで煮ているため、においが辺りに充満し、「うわー臭い」と思っていましたが、試しに食べてみると「うまい!」
病みつきになって、日本に持って帰って来るようになりました。
とにかく台湾の駅弁はうまい! のひと言。
皆さまも台湾で昭和の国鉄の旅をお楽しみいただくってのはいかがでしょうか?
あー、久しぶりに行きたくなってしまった!
[:down:] 私が撮影した台湾国鉄のDVDはこちらです。
http://www.pacina.co.jp/category/9.html