本日はご迷惑をおかけいたしました。

本日は2度にわたる運転見合わせでお客様には大変ご迷惑をおかけいたしました。
房総半島南部の海岸線から大多喜町など内陸部にかけて、朝8時ごろから集中豪雨が発生しました。
ゲリラ雨と呼ばれるようなすごい降りでした。
いすみ鉄道では列車を運転できなくなる気象条件が規定で定められていて、1時間当たりの降雨量(時雨量)が30ミリを超えると列車を運転することができません。
まず、午前9時半過ぎにこの時雨量が25ミリを超えたため、全区間で徐行運転を開始しました。
その後、10時半ごろに時雨量が30ミリに達したため、全区間で運転ができなくなりました。
ちょうどキハ52の貸切り列車が上総中野から徐行運転で大多喜に到着したところでしたので、これ以上走行させることは危険と判断し、大多喜で貸切の運転を中止させていただきました。
対向の上総中野行13D列車も徐行運転で大多喜に到着したところで運転を見合わせました。
そうこうしている間も雨はジャンジャン降り続き、雨量計の数値が規定値を越えてしまったため、いすみ鉄道全区間にわたり運転見合わせの判断をしました。
途中区間には大原駅構内に10時39分発予定の15D列車がいましたが、この列車も大原を発車させることができなくなりました。
幸いにもJR外房線も朝の地震の影響で10時過ぎまで運転見合わせを行っていて、解除された直後だったため、15D列車にはお客様はいらっしゃいませんでした。
その後、気象状況が好転し雨量計の数値が下がったため、全区間で線路点検を行い、異常がないことが確認できたため、12時45分に運転を再開し、13時過ぎには通常運転に戻りました。
地震と大雨で観光客の方の姿はほとんどお見受けしませんでしたが、いつもご利用いただいている地元の皆様や、悪天候の中、遠くからいらしていただいた皆様へは大変ご迷惑をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。
【朝の地震】
昨日は勝浦のアパートに泊まりました。
酔っぱらってテレビをつけっぱなしで寝てしまいましたが、地震の強い揺れで目が覚めました。
ちょうどNHKのニュースで、南さんが天気予報をやっていたところでしたが、地震の揺れがおさまったところで緊急地震速報が流れました。
「ああ、そうか。震源地に近いと緊急地震速報は効果がないんだ。」と思いました。
すぐに鉄道部長の川上さんから電話があり、震度4が観測されたのでいすみ鉄道は運転見合わせ。
上総中野方面は始発列車1D折り返しの4D列車が上総中野駅に停車中でしたのでそのまま待機。
大原方面は上り始発列車2Dが上総東駅を出たところで緊急停車しました。
地震の場合も線路の緊急点検が必要ですので、工務課職員に非常招集がかけられ、点検を行った結果、異状がないことが確認できましたので、7時50分ごろには全区間で運転再開をいたしました。
1日に2度も運転見合わせになることなどなかなかあることではありませんが、時としてあるんですね、こういうことも。
幸い、いすみ鉄道では現在自社養成運転士の訓練が行われていて、異常事態や緊急事態への対応措置についてもマニュアルを見直して、運転関係者に再徹底してありましたので、ベテラン運転士さんの対応もスムーズに行うことができましたが、地震と集中豪雨の両方とも鉄道施設に被害が出なかったことにホッとしました。
前職の空港勤務もそうでしたが、運輸機関に勤めるということは、気象状況に敏感になることはもちろんですが、いつ何があっても対応できるようにしておかなければならないということを再確認した1日でした。