台湾で列車事故

台湾で列車事故があったと報道されています。

太魯閣(タロコ)号という台湾国鉄で一番速い列車です。


▲太魯閣号 花蓮駅

報道されている写真を見ると事故が起きたのは和仁-崇徳駅間のようです。
宜蘭県から花蓮県に入る一番地形が険しい区間。
断崖が山際まで迫り、今でも交通が不便な地域。
トキめき鉄道で言うと、ちょうど親不知辺りに似ている大変な難所です。

道路も険しいため高速バスなどの便も悪く、台北を発着する国鉄の特急列車の切符が一番取りにくい、いつでも満席の印象がある区間です。

その区間で工事用車両が上の道路から落下して、そこに特急列車が衝突。脱線したままトンネルに突入し大破した模様です。

現場の連続写真です。
私が撮影した前面展望動画からのキャプチャーです。

動画の方は私のFacebookページに上げておきましたので、アカウントのある方はご確認ください。

https://www.facebook.com/akira.torizuka/videos/3822567657811181

一つだけ言えることは、これだけの区間で上から車が落ちてきたら絶対に防ぎようがありません。
130キロの速度で特急列車が走っていたらどうにもなりません。

鉄道会社にとってみたら完全な貰い事故でしょう。災難ですね。
鉄道会社に非はないことはこの区間の写真をご覧になれば一目瞭然でしょう。

平坦な区間でしたら脱線転覆となるのでしょうが、すぐにトンネルが口を開けている場所ですから、脱線した車両がトンネル壁に突っ込んで大破したのではないでしょうか。
数年前のカーブを曲がり切れなかった事故よりも死傷者が多いのはそのあたりに原因があるのかもしれません。

本当にお気の毒な事故ですが、もし上から車が落ちてくるとすれば、新幹線だっていつ何時同様の事故が起きるかもしれませんし、防ぎようがありません。

そう考えると本当に恐ろしい事故ですね。

犠牲になられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、けがをされた皆様の一日も早い回復を願っております。

台湾国鉄関係者の皆様、大変でしょうが頑張ってください。