今日は3回の会合でした。

最近直江津の町が結構盛り上がってきているのを感じます。

直江津には八坂神社というのがあって、たぶん500年ぐらい前からある(と思う)。
八坂神社というぐらいだからお祭りは祇園祭。

そう。
船の文化の時代に都(京都)と密接な関係があった証拠ですね。

その八坂神社の祇園祭は19町内が結束しているから、町全体が一つにまとまっているのかもしれない。
そういう町が「なおえつ うみ まち アート」というイベントを企画していて、それがなんだかおもしろそうなので、今日は実行委員長に話を聞きに行きました。


重原稔さんです。

皆様よくご存じの直江津名物の継続団子。その三野屋さんの社長さんです。

このイベントは今年で3回目なんですが、実は1回目は大きな予算が付いたのです。
ところが、コロナだなんだでその予算が無くなってしまった。

ふつうなら商店街の人たちは「予算があるからイベントをやる」だと思うのですが、直江津の皆さん方は「予算がなくてもやる」ということで去年も今年もほぼ手弁当でやるというのです。

もちろんトキ鉄も地域企業として協賛をしているのですが、このイベントの目的の一つが、「水族館やD51レールパーク、集客施設(エルマール)や商店街などの回遊を促進し、まちの賑わいを創出する。」とありまして、そのためのアートをあちらこちらに配置するというものなのです。

というお話を本日はご本人から直接お伺いしまして、楽しい方ですからあっという間に1時間半以上が経過してしまいました。

午後からは市会議員の滝沢いっせいさんの「市民の意見をお聞きする会」。

といってもノーアポで来るもの拒まず。
市民プラザの一室でふらりとやってくる市民の皆様方と対話をするという会です。

本音で語り合いましょうというポリシーのようです。

滝沢さんは私が4年前に就任した時からいろいろとお話をさせていただいている方の一人で、年代も同じ。海外勤務の経験もおありなので、時々意気投合するんですが、お互いに偏屈なところもあるので、時々論破しあうというような関係。
一つだけ確かなのはトキ鉄を親身になって応援してくれているということで、今日も「私は年間20回以上はトキ鉄に乗ってますよ。」と言われました。

年間20回って、1日1往復とすると10日。月に一度じゃないですか。

そう思われる方もいらっしゃると思いますが、この地域の方で、年間20回乗っていただけるというのは、意識してご利用いただいているということで、ありがたいことなのです。

でも、私は偏屈ですから、「別に乗らなくてもいいから、定期券買ってくださいよ。」なんて言ってみたりして。

「どういうこと?」
「いえね、定期券利用者が一人いると、年間700人乗ったことになるんですよ。」
と申し上げましたところ、「へ~、そういう仕組みなんだ。知らなかった。」ということで、仕組みをご理解いただいたようですので、これからは定期券を買っていただけることでしょう。
市会議員の方々も皆さんトキ鉄の定期券をお持ちいただくと、利用実績がグンと増えるのであります。乗らなくてもね。
会員証だと思ってください。

他の市民の方々を交え、というようなお話をさせていただいていたら、あっという間に2時間が経過。次に向かったのはこちらです。

市民と市長との対話集会。

中川市長としては「海の町直江津」と「鉄道の町直江津」という2本柱で直江津を通年観光の町にしたい。そのために皆様方のお考えをお聞きしたいということです。

でも、最初に意見が出たのは、「市長はどう考えているのか。市役所はどう考えているのか。そこがはっきりしなければ、俺たちはどうしてよいのか、意見を言えない。」ということでした。

なるほど、そういうことか。

というのも、市民としては市長や市役所がどういう考えで、それに対して意見を言うのが自分たちの役割ということなんですが、市長さんとしては、地域の皆様方がどうしたいのかというご意見を聞いて、市がどうサポートするかということなんですよ。

まず、皆様方がこの町をどうしたいのですか? という意見を市長は聞きたがっているんですけど、市民のみなさんはそうじゃないようで、なんだか市長や市役所を非難するような雲行きになりましたので、私がちょっと意見を言わせていただきました。

つまり、地方創生って、地域の皆様方がこの町をどうしたいのか。ということがスタートだと私は思いますから。

そうしたらいろいろ建設的な意見が出てきまして、中には「鉄道の町といったって、頑張っているのはトキ鉄さんだけじゃないですか。これ以上トキ鉄さんにどう頑張れっていうんですか。」という方もいらして、これはご意見としてはありがたかった。

だって、市役所と地域住民の両方に言えることですから。

「二言目には鉄道の町と言ってるんだから、もっと直江津の皆さん方が参加しなければだめなんじゃないですか?」

という感じでした。

こちらもあっという間の2時間で、終わったら9時近くでした。

まぁ、本日の会合は第1回目のようで、市長としては事務方ではなくて今後も自分が会合に出るといわれてましたので、本当に市民の意見を聞きたがっているんだなあということがわかりました。

ふつうはなかなかやりたがりませんからね。

市長が一生懸命直江津のことを考えてくれているということはよくわかりましたので、あとは市民の皆様方が自分たちの町をどうしたいのかということにかかってくると思います。

その点、さっきも言いましたが、直江津の町は団結力があるところですから、これから面白くなってくると思いますし、トキ鉄としても、もちろん私もですが、一緒にやっていけたらいいなと思ったのであります。

本日は地域の皆様方にどっぷりとつかった濃い一日でした。