MY 動輪の話

先日、赤羽国交大臣との意見交換の席上で、大臣からJR北海道の釧網本線のお話が出ました。

「あんな素晴らしい路線はない。」

というのが大臣のお言葉でした。

釧網本線は全線乗っても3500円か4000円ぐらいです。
でも、あの路線をその値段で乗せる必要はありません。
観光客は乗ることが目的で来るのですから3万円だって4万円だって乗りますよ。
でも、JRの規則ではそういうことはできないんです。
それが問題だと思います。

私はこう答えました。

でも、あの話は大臣にはしませんでした。
そう、例のあの話です。

事前に釧網本線の話が出ると知っていたら画像を用意しておいたのですけど。

そう、この話。
MY動輪の話です。

このブログの以前からの読者の皆様はご存じだと思いますが、釧網本線の茅沼(かやぬま)駅においてある動輪。
これ、私の所有物であります。

ここ茅沼駅は日本で唯一タンチョウヅルがやって来る駅としてSL時代から有名なところですが、昭和48年に最後まで走っていたSLはC58形。
その同じC58の動輪を四国の小松島からはるばる運んで「自分の駅」に置いてあるのです。

「自分の駅」というのは、この駅は国鉄時代は有人駅だったのですが、JRになって無人駅化されて、駅舎が建っていた土地を国鉄清算事業団が売りに出したんです。
その土地をご縁があって私が購入しました。
だから私の駅、自分の駅なのであります。

写真にも写っていますが、もちろん今でもタンチョウヅルが来ますし。実は今でも冬季間限定でSLが走っているのです。

釧網本線 SL冬の釧路湿原号

この写真は数年前、北海道庁の観光列車会議に委員として参加していた時、モニターツアーで釧網本線に観光列車を走らせたのですが、茅沼駅で停車して鶴の鑑賞をしたときのものです。
同行の美女は鉄道フォトライターの矢野直美さんです。

鉄道ファンの皆様にとっては美女よりも後ろの列車が気になりますよね。
すでに廃車になったクリスタルエクスプレスです。

そう、クリスタルエクスプレスを釧網本線に乗り入れての観光列車でした。

以前にJRの島田社長さんにお会いした時に、この茅沼駅の動輪の話をさせていただきましたが、島田社長さんは、「そうですか、茅沼駅の土地を所有されているんですか。」とニコニコ笑いながらおっしゃっていました。
珍しい人間だと思われたと思います。

だから、私にとって釧網本線は是非とも守らなければならない路線なのですが、今回、国交大臣と意見が一致してうれしかったですよ。

そういえば、このところ行ってないなあ。釧網本線。
行きたいです。

タンチョウが来る北の駅。

ああ、行きたくなってきた。

と、日本航空のホームページを見ている私がいるのであります。