大雪被害 本日の状況

相変わらず電車は動きません。

でも、いろいろなことが見えてきました。

とりあえずの目標として上越妙高駅と直江津駅の間で部分的ですが運転再開できないものか。
そこに会社のリソースを集中させてやっています。
除雪車は上越妙高から直江津まで通しで運転しましたので、線路の除雪はある程度済んでいますが、線路を除雪しただけでは電車は走れません。

いろいろ見えてきたのは、例えば除雪した雪が道路の両側に3mぐらい積まれているわけですが、車で走って来ると警報機が見えません。
ルールでは踏切の約40m手前から警報機が見えなければなりません。

また、踏切の部分は線路面まで除雪していますが、踏切の両側の道路の部分は圧雪になっていて路面が露出していません。
圧雪は10cmから場所によっては30センチもあるものですから線路との段差が大きくて、車が立ち往生する可能性があります。


こんな感じです。

手前と向こうが圧雪の道路。
真ん中の線路の部分との段差を解消するためにこうして重機で圧雪をはがす作業を行っています。
これが鉄道会社の作業かどうかは別として、道路の除雪は今手いっぱいで、こんなところまでやる時間はありません。でも、やらないと電車は走れません。

直江津駅構内の除雪です。
駅間の線路の除雪と違って構内の除雪は雪を捨てる場所がありません。
1つの線路を除雪すると隣の線路に雪がたまります。
その線路を除雪すると、また隣の線路に雪がたまります。
そんなことを繰り返していたら除雪機の能力を超えてしまい、先に進まなくなりました。
行ったり来たりしながら少しずつ進むしか方法はありません。

通常、駅間の除雪は今回の重たい雪だと除雪車両の速度は時速2㎞ほど。
つまり1時間で2㎞進む計算ですが、踏切などがあるとよけいに時間がかかります。
でも、この構内除雪は1時間やっても200mぐらいしか進みません。
トキ鉄の場合、直江津駅に車両基地があり、ここが要ですから、直江津構内の除雪を行わないと列車の運転再開ができません。

とまあ、課題山積。
作業を進めていくと次の課題が見えてきます。

でも、とりあえず進めるしかありません。


除雪車が通って山にしていった雪が固まってホームに積み上げられているのですが、それを人力で崩して小型の除雪機で飛ばしていきます。

この小型の除雪機を上越の人は「ピーター」と呼んでいます。

そう、ピーター大活躍です。


駅構内はこんな雪景色ですが、その中を通路ができているのがわかりますか?
雪を掘って通路を作ってたどり着いた先は・・・


屋根に雪を載せた電車です。


昨日の写真のこの電車です。


そして雪下ろしです。


あとで、その通路に行ってみましたが、こんな深いんです。(課長さんにモデルになってもらいました。)
これだけの雪をかき分けて200mほどの通路を作ってたどり着いたのです。

本当にご苦労様です。

この時、上空をブンブン音がしていましたが・・・


夕方のニュースです。
撮られてました。
ナイスタイミングでした。(笑)

ということで画面にもありますが、運転再開は早くても15日になります。
というのが本日の時点での見通しです。

何とか16日のセンター試験には間に合わせようという意気込みで頑張っております。