熊本県のくま川鉄道の状況について

大雨で大きな被害を受けてしまった熊本県のくま川鉄道の状況について、本日、永江社長さんからのメッセージがFacebookページに掲載されていますので原文のまま紹介させていただきたいと思います。

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くま川鉄道 社長の永江です。
ようやくネット環境等安定してきましたので、遅くなりましたが、今回の豪雨災害により被災しましたくま川鉄道への沢山の励ましの言葉に対するお礼と被災状況の報告の投稿をさせていただきます。

最初に、いつも支え、ご利用いただいている地域住民の方で被災された方々に対しお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた方に対し、衷心より哀悼の意を表します。

また、全国よりくま川鉄道に対し、お見舞いのお言葉や励ましのお言葉、片付けの協力を申し出ていただきました方々や支援物資を届けていただきました多くの皆様に対しお礼申し上げます。本来であれば、お一人お一人お返事をお返しすべきところではございますが、このような状況の為、大変失礼ではございますが、こちらでお礼申し上げます。

報道等でご存じかと思いますが、一番の痛手は日本3急流球磨川と水質日本一川辺川の合流地点で、くま川鉄道一番のロケーションである球磨川第4橋梁の流失です。川村駅の手前あたりよりより球磨川第4橋梁を過ぎた約1kmほどのエリアが大きな被害を受けました。(写真)

また、水戸岡 鋭治先生デザインの「田園シンフォニー」5車両全てエンジン部分まで浸水し、駅の裏山からの土砂が駅構内へ流入。本社も床上まで浸かりました。
社員に関しましては全員無事ではありますが、家が浸水し住めなくなった者もおります。

自然の猛威はあまりにも突然で、予想だにできません。
くま川鉄道はじめ、人吉市~球磨村の被害は甚大で壊滅的ダメージを受けました。コロナ禍で経済が停滞したところに、このような災害が起こるとは・・・

復旧に向け、国・県に支えていただきながら、一歩一歩進んでいけたらと思っております。
三陸鉄道さん、信楽鉄道さん、南阿蘇鉄道さんはじめ大きな被害を受けながらも立ち直っていかれた鉄道会社さんの姿を力に変え、再開していきたいと思っております。
そうぞ、復旧まで皆様のお力をお貸しください。

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考えていた以上にひどい状況です。
各地で大きな被害が出ていますから、なかなかこちらまで情報が伝わって来ていませんが、今の時代はSNSがありますので、社長さんから直々にこのようなメッセージとともに写真が送られてくることで、はっきりと状況を知ることができます。


▲土砂が流入した人吉温泉駅。


▲こちらは大雨の2日前、7月2日の同じ人吉温泉駅構内です。

今日も岐阜県、長野県で大きな被害が出ています。
今の時代は本当にいつどこで災害に見舞われるかわからない時代になりました。

国も積極的に支援に乗り出してくれているようで頼もしい限りですが、まずは私たちからもできることをしていきたいと考えます。

でも、実際問題として物資を送ろうとしても宅急便などは人吉地域への受付を中止しています。
ボランティアに行きたくても素人では足手まといになりかねません。

やはり、直接的な義捐金等の支援が一番のように思います。

みなさんそれぞれのグループや組織で、ぜひ、義捐金を募ってください。

私の方でちょっと動いてみようと考えています。

くま川鉄道の永江社長さんと打ち合わせをして、できるだけ早く、お届けする口座を決めていただこうと考えています。

私たち地域鉄道は東日本大震災の時も、熊本地震の時も、その他の水害などの災害の時にも、まずは自分たちから動いていろいろな活動をしてきています。

皆さんどこも赤字に苦しむ小さな会社ですが、こういう時には力を合わせて頑張る以外には方法はありません。

銚子電鉄の竹本社長さんを見習って、「絶対にあきらめない」という精神で連携して行きたいと考えております。

どうぞ皆様、くま川鉄道さんへのご支援のご準備をよろしくお願いいたします。