波を見ても仕方ない。

毎日の報道を見ていて一喜一憂しても仕方ないと思います。

港の岸壁に立って寄せる波を見ていると、大きな波や小さな波が互い違いにやって来るのがわかります。
人は、その波の大小に法則性を見出そうとします。
法則を見いだせれば、次にどんな波が来るかわかりますからね。

株をやっている人は特にそういう心境かもしれません。
毎日寄せては去っていく波を見ながら一喜一憂。

私はそういう心境に自分を陥れるようなことはしたくないので株はやりませんが。

株式投資というのは、岸壁で波を見ている立場から、その岸壁に係留されている船に乗る立場へと自分の立ち位置を変えることですから、小舟程度で大波小波に揺られるようなことになると、岸壁に立って波を見ている時とは心配事がまるで違ってきますから。
まして、その船で大海原に漕ぎ出してみたら、来る波来る波一つ一つが心配で心配で。

まあ、株をやる人はそれが良いのでしょうけどね。

コロナの報道もさまざまな情報源からありとあらゆる情報が出てくる。
右から左から、次々に押し寄せる波のように。

岸壁に立って見ているだけでも目が回りそうですから、こういう時はたとえ目の前に係留されている船であっても、足を踏み入れないことだと私は考えます。
そういう立場に自分を置かないということです。

では、何が大切なのかというと、打ち寄せる一つ一つの波を見ながら一喜一憂するのではなく、今、目の前の海が満ち潮に向かっているのか、それとも引き潮に向かっているのか。
その傾向を見極めることではないでしょうか。
それによって、今後どうするかの方針が決まると思います。

満ち潮傾向で、まして大潮で台風が接近中であれば、岸壁に立っているとはいえ危険ですから場所を変えなければなりません。
でも、満ち潮であればあるほど、その潮に乗って魚がやってくる。
大きな波が次から次にきているとはいえ、引き潮傾向であれば、それほど心配することもないでしょう。
でも、魚も潮と一緒に去って行ってしまうでしょう。

だから、打ち寄せる波のように次から次に出てくる情報に気を取られるのではなくて、世の中がどの方向に向かっているのかを察知して、次の手を打つ準備をしておくのが、今、やることなのではないかと考えるのであります。

それにしても、今回のコロナが厄介なのは世界同時に発生しているところですね。

潮の満ち干なら、自分がいる所は引き潮であれば、どこかに満ち潮に向かっているところがあるはずで、そういうところにビジネスチャンスがあるとすれば、満ち潮のところを探し出せばよいのですが、世界同時に引き潮になっちゃったのがコロナですから、どこにもビジネスチャンスがない。
つまり、簡単に言うと、海水が消えちゃったようにお金が蒸発しちゃったんですね。

だから、例えば市中に循環しているお金が120兆円だとすると、その120兆円が消えちゃったんですよ。どこへ消えたかというと、つまりは日銀に戻っちゃったわけですから、日銀は一生懸命お札を印刷して、また市中にお金を増やさないといけないわけで、これが各種さまざまな給付金ということですね。
でも、社会全体の富を考えた場合、生活に必要な資金として市中に循環しているお金の何倍もの金額の市中に循環していないお金というのが、不動産や株、あるいはさまざまな投資としてお金がお金を生む仕事をしているわけで、そういうお金は一体どこへ行くのだろうかと考えた場合に、今、お金が仕事をする場所を探している状態だと私は見ています。
株も下がって、不動産も下がって、という状況で、では、お金にどこで働いてもらおうかとお金持ちは皆さん考えていますから、そういうお金の働き場所を「ここですよ。」と教えてあげれば、お金がそこへ集まってくると考えることができるのではないでしょうか。

では、それはどこかということになりますが、つまり、これからの時代の投資対象ですね。
それは、私は地方都市にあると思います。

東京などの大都市に集中することのリスクは世界中の人たちが知ってしまいました。
本当の意味でテレワークなどが可能な人たちは、大都市に住む必要などないということも皆さんが知ることになりました。
宅配システムがさらに整備されれば、全国どこでも不自由のない生活ができます。
地方都市なら空気もきれいで環境も良い。
家賃も安く、同じ家賃なら素晴らしい環境の中で広い家に住むことができる。
でも、山奥や離れ小島のような所に住むことは無理。
だったら、東京から1~2時間圏内で、新幹線が通っているところはどうでしょうか。
テレワークといっても週に1~2回は会社に顔を出す必要がある。
あるいは、サテライトオフィスとして都会からアクセスしやすいところが必要になる。

私の知り合いの生長の家の偉い人が、「山梨県の北杜市は最高の場所だ。」とおっしゃっていますが、確かに小海線に憧れて、清里野辺山に憧れた世代としては納得の場所です。
でも、今、上越市に住んでいて思うのは、やっぱり新幹線があるところの強み。
東京から2時間圏内。
そう考えると、新潟というところはものすごいチャンスがあるのではないか。
何しろ、新幹線が2つも通っているのですから。

コロナが明けたら、お金持ちの人たちがお金に仕事をさせる場所を探し始めます。
そういう時に、新潟はリスク分散として私は最適なような気がします。

そりゃあ、新潟にだって地震は来ますよ。
でも、あくまでもリスク分散と考えたら、南海トラフや首都直下型、台風被害、あるいは富士山の噴火など太平洋側のリスクを日本海側に分散させる必要がありますから。
ではどこかという話になると、やっぱり新潟でしょう。
新潟県は横に長いですから。
端から端までで東京から豊橋に行くぐらいの距離ですから、新潟県そのものが県内でリスク分散できていると私は考えます。
そして、新幹線が2路線。
もちろん高速道路も2つ。
これは強い。

そして、その2つの新幹線を結ぶのが北越急行とトキめき鉄道なのでありますから、私たちにはものすごい可能性を秘めている。
それが私がトキめき鉄道でチャレンジしている理由です。

いかがですか、お金持ちの皆さん。
新潟県のトキめき鉄道沿線でお金に仕事をさせてみては。

ゴールデンウィークのSTAY HOMEでこんなことを考えています。
落ち込んでいても仕方ありません。
情報の波に一喜一憂しても仕方ありません。

こういう時期は、こうやって夢と希望を持つのです。