モードを変える必要性

日々、刻々と世の中の状況が変わって来ています。

いよいよ明日、国から緊急事態宣言が発令される模様です。

フランスなどの外国で見られるような都市の封鎖はありませんと言っていますが、何しろ誰もが初めて経験することですから不安で買い占めなどが起きているのかもしれません。

私は、こういう時はモードを変える必要があると考えています。

モードを変えるというのは生活のスタイルをはじめ、今まで通りの生活のやり方ができなくなることで、状況の変化に伴って生活のスタイルも変えていかなければならないと思うのです。

私は空港が長かったものですからなんとなく体感してきましたが、例えば悪天候時には空港は飛行機の運航モードを変更します。通常は2分間隔で飛行機が離着陸できるところを、悪天候のために間隔を空けて3分間隔で離発着を行なうようになると、空港の離発着能力が75%に低下します。つまり空港のモードが変わるわけですが、そうなると、予定通りに飛行機を運行することができなくなります。予定通りに飛行機が飛ばなくなるということは、飛行機に遅れが発生したり、あるいは欠航便が出ることになりますから、航空会社はそれにしたがって便数を調整したりお客様の予約を取り直したりすることになります。

そういう時には何も知らないお客様は「いったいどうなっているんだ。」と怒りますが、悪天候で空港のモードが変わってしまったのですから、お客様が理解するかしないかに係わらず、淡々と仕事をしていかなければなりません。

今回の緊急事態宣言とはそういうことなのではないかと私は理解しています。

会社へ行くとか学校へ行くとか、そういう今まで通りのことはできない、あるいは制限されるということになるのですが、一般の方々が理解するしないに係わらず、そういう事態に突入していくんだろうなあと感じています。

では、自分はどうしたらよいのだろうか?

先週あたりから緊急事態宣言が出そうな雰囲気になってきましたので、自分はどうやってモードを変えて行こうかと考えまして、とりあえず禁酒をしようと思い立ちました。

基本的に私は休肝日はゼロ。せいぜい3か月に1日ぐらいで、新潟へ来てからは車の運転もしませんから、酒びたりの日々でありますが、ふと思い立って本日で休肝日4日目。呑兵衛の皆様はご理解いただけると思いますが、お酒を飲まないというのは結構つらいものがありまして、それでもとりあえず1週間を目指しております。(10日の晩には予定がありますのでたぶん飲みますが。)

と同時に代わりにウーロン茶のティーバッグを買ってきて、自宅で1日2リットル、ウーロン茶を飲んでいます。

それともう一つ、毎日お昼のお弁当を作って会社に持って行っております。

▲ウーロン茶とサンドイッチ

▲ハッシュドビーフにさけ弁当。

これもなかなか手間がかかって大変なんですが、そういう手間がかかって大変なことを敢えてやってみることで生活のモードを変えて75%に落としてみよと考えて実行しています。

つまり、不便さに体を慣らすということです。

方法は人それぞれでしょうが、目的は「今まで通りの生活ができなくなる前提で、それに備える」ということで、そうやって不便さに文句を言わない精神作りをしようと思い立ったのです。

良い悪いの問題ではなくて、文句を言ったところで始まりませんからね。

しょうがないんです。

現代人は「しょうがないから我慢しよう」という経験からしばらく遠ざかっていて、お金さえあれば何でも思い通りになるということが当たり前になって来てしまっていますからなかなか大変だと思います。

でも、私は去年の9月にこちらに赴任して来たときに車を置いてきていますから、基本自分の足で歩いて、あとは公共交通機関を使う生活です。千葉の家にいる時なら夜中にちょっと車でコンビニになんていう生活をしていますが、こちらではそれができませんから、「しょうがないから我慢するか。」ということが当たり前になっています。その上で、生活のモードを落としてみているのですが、ちょっとそういうことも今の自分にとっては必要かなあと考えているのです。

昨日までの生活が当たり前じゃなくなる。

生活を変えなければならなくなる。

緊急事態宣言というのはそういうことなのではないかなあと思うのであります。

お酒を飲まない。外食しない。弁当を持って行く。

そんなことを言うと「具合でも悪いのか?」「発熱したのか?」とご心配いただくかもしれませんが、私はいたって元気でありますので、ご心配は御無用です。

皆さんもちょっと生活のモードを変更してみてはいかがでしょうか。

いちいち腹も立たなくなりますよ。