8月15日のいすみ鉄道


平成27年8月15日 正午。
城見ヶ丘を12:00に出た60D列車が上総中川へ向かう。
昭和5年にできた国鉄木原線が前身のいすみ鉄道。
70年前のあの日のこの時刻も今と変わらずに列車が走っていたはずだ。
これだけの歴史がある鉄道だから、自分たちの代で絶やしてはいけないと思い、何とか存続させてきた価値はあるはずだ。

▲実った稲の間にカメラを構える人影が二人。

▲踏切の所には10数人
「お~い、列車が来たぞ!」



乗客と写真を撮る人たちが笑顔で手を振る光景。
いすみ鉄道の撮り鉄さんたちは、他の鉄道とはどこか違う。
炎天下に何十分も田んぼの真ん中で列車を待ちながらこの一瞬にかけている割には皆さん笑顔。
こういうローカル線を私は作りたかったのです。
撮り鉄さんたちだって、地域にとっては大事なお客様のはずだと、私は思うのです。
彼らは都会からやってきます。
その彼らが求めるものがここにはある。
それを上手に提供することで、この地域は将来が開ける。
ローカル線が走っていれば、そういうことがだれの目にもわかりわすく展開できるのです。
これまで何十年も続いてきたように、この鉄道風景がいつまでも続きますように。